秋月電子の8桁周波数カウンターキット
はじめに
秋月電子の8桁周波数カウンターキット(MB-506によるプリスケーラつき,
既に販売終了品です)についてのメモです。
周波数カウンタ内部
周波数の調整
もうずいぶん前のことなので忘れていますが、8桁の精度を出すのは難しいです。
クリスタルの負荷容量の調整が非常にシビアになります。7桁でも負荷容量が
キットそのままでは合わず様子を見ながら交換しました。
周波数特性
0-10MHzの入力アンプと、MB-506使用のプリスケーラについて周波数特性を
測ってみました。感度の測定としてはミスカウントがない(6-8桁で)こととしました。
精度が必要なければ、もう少し良い値となるはずです。
0-10MHz 用のプリスケーラなしのアンプ入力の特性です。
MAR-1 アンプは、
[SG: Nコネクタ]-[N-BNC変換]-[BNC-ワニグチクリップ]-
-[MAR-1アンプ]-
-[ワニグチクリップ-BNC]-[周波数カウンタのアンプ]
として接続しました。
ほぼ全域(1[MHz]以上)で改善されています。上は 14MHz まで伸びています。
低いところで悪いのは、MAR-1の特性か入力コンデンサの
影響と思われます。ワニグチクリップを止めて、BNC にすると、もう少し
改善されました。
MB-506 利用のプリスケーラの周波数特性です。MAR-1 アンプは、
[SG: Nコネクタ]-[N-BNC変換]-[BNC-RG-58A/U-BNC]-
-[MAR-1アンプ]-
-[BNC-RG-58A/U-BNC]-[周波数カウンタのMB-506]
として接続しました。MAR-1 をつけると全域で改善されています。
実用域はアンプなしで 80[MHz]以上、MAR-1つきで 50[MHz]以上でしょうか。
MAR-1アンプについて
MAR-1 自体の特性では平均電力利得18.5[dB](@100[MHz])-15.5[dB](@1[GHz]),
NF5.5[dB]です。実際には約3倍(10[dB])弱改善されています。
ノイズの増加や追加による全てのロスを含めるとこんなものでしょうか。
外付けにせず、カウンターに内蔵するとコネクタのロス分良くなるはずです。
電力利得が高く(20.0[dB](@100MHz),16.0[dB](@1[GHz]),11.0[dB](@2[GHz]))、
NFのよい(3.0[dB]) MAR-6 を使うともう少し(6-10倍かな)良くなると思います。
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(本を出しました:
はじめてのPICアセンブラ入門|
センサとデジカメで遊ぶ電子工作入門)
Copyright (c) 1999 Noriaki Mitsunaga
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