LM317 を利用した可変電圧の安定化電源です。電池の消耗などを考慮した回路のテストをするには出力電圧が 0[V] からだと便利です。また電圧もテスターなしで直読できると便利です。そこで、データシートにあるように、-1.2[V] を用意して 0[V]から可変できるようにしてみました。
電源回路は、ナショナルセミコンダクタの LM317 のデータシートのアプリケーションにあるものを手持ちの部品に合わせました。入力はスイッチングタイプの AC アダプタ(12[V]から15[V])を想定しています。フィードバック用の可変抵抗の片側を -1.2[V] にすることで、0[V]からの可変を実現しています。-1.2V を作るのに DC-DC コンバータ (5V → -15V), 7905 (-15[V] → -5[V]), LM385Z-1.2 (-5[V] → -1.2[V]) と三段階になっています。手持ち部品の関係(+発熱の問題)ですが、ちょっと大げさです。
デジタル電圧計は、200[mV]フルスケールの昔のキットです。分圧抵抗は適当に手持ちの抵抗で約 1/100 になるようにしていて、電圧計側の調整ボリュームであわせこんでいます。デジタル電圧計の精度は、それほどよくなく、電圧出力の読みで 10[mV]の桁は目安程度です。
回路図は以下のようになっています。