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[nikomat:00038] AI-CONVERT
よしだ@ないこん&東工大 です.
AI改造の方法です.しかも (FGやF301の)プログラムモード対応まで.
松下さん@ヤマハ と 椎野さん@IHI から,私が書いた記事を送って
貰いましたので,もう一度公開します.
>From: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Newsgroups: fj.rec.photo
>Subject: AI-convert (was: Nikomat FT and Leica)
>Message-ID: <YD.94Oct8170058@norbert.int.titech.ac.jp>
>Date: 8 Oct 94 17:00:58 GMT
>References: <3641@idas.imslab.co.jp> <YD.94Oct4171640@norbert.int.titech.ac.jp>
> <818@ainec1.lab.toyodenki.co.jp>
>Sender: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Followup-To: fj.rec.photo
>Distribution: fj
>Organization: Tokyo Institute of Technology, Yokohama, Japan.
>Lines: 72
>In-Reply-To: ginya@lab.toyodenki.co.jp's message of 7 Oct 94 08:53:19 GMT
>
>よしだです。
>
>昨日,絞り環のAI改造だけでなく,開放F値連動ガイドまで付けました。
>
>色々なレンズで調べた結果,この連動ガイドは レンズ下方のバヨネット部の
>角にある回転ストッパーの中心から,バヨネット部品の内側の円に沿って,
>開放F1.4のレンズなら円弧長6mm,F2:7.5mm,F2.5:8.5mm,F2.8:9mm,F4:10.5mm
>と,1/3段毎に0.5mmずつ伸びていくようです。(F1.4〜F4まで,サンプル数11本)
>
># これで F1.4のAI改造レンズでも FGのプログラムモードが開放まで制御
># してくれるようになった ^^;; (このガイドが無いと F2(2.8かな?)まで)
>
>In article <818@ainec1.lab.toyodenki.co.jp>,
> ginya@lab.toyodenki.co.jp (Shinichi Ginya) writes:
> >
> >In article <YD.94Oct4171640@norbert.int.titech.ac.jp> (fj.rec.photo),
> > yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida) wrote:
> > > 私が これまでに 友人に頼まれたのも含めて 自分でやったのは,
> > > AutoNikkor-P 105mm/F2.5 (現行のAi-S105mm/F2.5を参考)
> >
> > 105mm/F2.5 を改造したいのですが、絞り解放の位置から左へ何度の位置
> > まで削ればいいのでしょうか。教えていただけませんか。
>
>左って...どっちでしょうか?
>
>開放がF2.5ですから,絞りの刻印"11"の十の位の"1"の辺りから,刻印されて
>いる絞り値の小さい方へ60度も削れば機能的にはOKです。
>レンズを正面から見て 左側に,次に現れるガイド(幅:約5mm)は,開放F値
>でなく 最小絞りに関係します。レンズが最小絞りに設定されているかどうかを
>このガイドを介して機械的に伝達して貰うようなカメラ(例:F401)が存在し
>ているからです。
>
>例えば現行のAi105mm/2.5sは 最小絞りがf22ですから,この最小絞り設定確認
>ガイドは 絞りを f5.6 に設定した時に ほぼ真左(9時の位置)にきますが,同
>じく現行のAi85mm/F1.4sだと 最小絞りがf16ですから一絞り分左下(9時少々
>前の位置)になります。
>従って,これについては 最小F値が同じである現行品を参考にすべきです。
>
>ちなみに この加工を(後々でも)やろうと思うにしても,マージンを考慮して
>も 90度位までなら削っても大丈夫でしょう。
>
>***
>
>幾つかの質問メールが届いてますので,前回の補足をします。
>
>まず,削る深さですが,前回バヨネット面を目安にと言いましたが,これじゃ
>クリアランス不足の可能性がありますので,バヨネット面よりも更に 1mm深く
>(豚鼻の留めネジのネジ山がチョビッと出現しそうな位)というのを基準にし
>たほうが良いかも知れません。
>
>バヨネット部品を外す際のネジですが,モノによっては全てのネジを外しさな
>いと外れない(この場合,全て外しても問題無い)レンズがあります。例えば,
>AutoNikkor-H.C50mm/F2です。
>全てを外してはいけない(一本だけ残す)レンズの多くは,外してはいけない
>ネジの頭のドライバー溝が,その一本だけ他と異なる(妙に角々しているとか
>色が違うとか)場合がほとんど(そうじゃない場合もある)です。
>
>絞り環の豚鼻の逆側にネジがあるレンズの場合,バヨネット部を外した後,そ
>のネジを外せば,絞り環は後方に取り外せるでしょう。
>このネジが無いレンズです,そのまま抜ける場合と,絞り環そのものがネジに
>なっている場合があります。AutoNikkor-H 50mm/F2 で 後者のタイプのレンズ
>を一度だけ改造したことがありますが,この場合は絞り環のストッパーとなっ
>ている部品を外す必要があります(どこだったか,失念した ^^;;)。
>
># 後輩所有の,水没して久しい臨死レンズだったから,このときは直らなくて
># 当たり前のつもりで バンバン バラバラ に解体したため,絞り環を外すため
># だけのためには,どこが関与していたのか? という事まで 覚えてないっす。
># この後メーカーOHしたため,再び後輩の了承が得られる可能性は低いです。
># ということで,今のところ 簡単には確認できません。
>
>----
> よしだ@ない○ん&東工大
>From: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Newsgroups: fj.rec.photo
>Subject: AI-convert ( was: Nikomat FT and Leica )
>Message-ID: <YD.94Oct10203750@norbert.int.titech.ac.jp>
>Date: 10 Oct 94 20:37:50 GMT
>References: <3641@idas.imslab.co.jp> <YD.94Oct4171640@norbert.int.titech.ac.jp>
> <818@ainec1.lab.toyodenki.co.jp>
> <OKAYAN.94Oct9034502@cciss.c-creators.co.jp>
>Sender: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Followup-To: fj.rec.photo
>Distribution: fj
>Organization: Tokyo Institute of Technology, Yokohama, Japan.
>Lines: 54
>In-Reply-To: okayan@c-creators.co.jp's message of Sat, 8 Oct 1994 18:45:02 GMT
>
>In article <OKAYAN.94Oct9034502@cciss.c-creators.co.jp>,
> okayan@c-creators.co.jp (Tetsuya Okada) writes:
> > 手元の AiS 105/2.5 を見ると 11 と 16 の間の位置に AI 連動ピンの当たる
> > ところがきてます。
>
>大きく書いてあるほう(ファインダー越しに覗く小さなF値じゃないほう)の
>『11』の 十の位の 『1』の 殆んど真下ですよね?
>
># AI-S とは 若干異なるかな?
>
>AI-Sがそうであったとしても,AutoNikkorもまた そうであるとは限らない
>です。刻印されている文字の大きさは,AI環の大きさ(外径)に比例せず,
>また,AI-SとAutoNikkorとで AI環の大きさが等しいとは限りませんから。
>
># まぁ 殆んど同じですが,ちょっと削り代を残しておいて,最終調整は
># カメラに取り付けて 行なったほうが良いと思います。
>
>以下,いちおうの目安です。
>
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
>
> # # # # ######
> ## # ## ## # #
> # ###### # # ######
> # # # # # # #
> # ##### # # ######
>
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
> 1 6 1 1 8
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
> ■■■■■■■■■■■------------------------------ ← マウント面
> ■■■■■■■■■■■ ↑ ↑ ↑ ↑
> ↑ ↑ ↑ ↑ | | F1.4 F1.2(大雑把な位置)
> F3.5| | | | |
> | | | |F1.8 (F2 -3/4EV の位置に見える)
> F3.3 | | |
> (F2.8半) | | F2.0
> F2.8 |
> |←−− 60度くらい削ればOK −−→
> F2.5
>
>F2〜F5.6 では 開放F値に従って 線形にシフトしてますが,F1.4の場合は
>なぜか 『8』の真下です。
>
># 順当にいけば ここは F1.6 の位置なんですがね。^^;;
>
>
>繰り返しますが,マウント面よりも 0.5〜0.8mm深く削るべきでしょう。
>削り不足だとカメラ側のAIレバーと干渉して損傷しかねませんし,逆に
>削り過ぎると『豚鼻』が取れちゃいます。
>
>----
> よしだ@ない○ん&東工大
>From: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Newsgroups: fj.rec.photo
>Subject: Re: AI-convert ( was: Nikomat FT and Leica )
>Message-ID: <YD.94Oct12143712@norbert.int.titech.ac.jp>
>Date: 12 Oct 94 14:37:12 GMT
>References: <3641@idas.imslab.co.jp> <YD.94Oct4171640@norbert.int.titech.ac.jp>
> <818@ainec1.lab.toyodenki.co.jp>
> <OKAYAN.94Oct9034502@cciss.c-creators.co.jp>
> <YD.94Oct10203750@norbert.int.titech.ac.jp>
>Sender: yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida)
>Followup-To: fj.rec.photo
>Distribution: fj
>Organization: Tokyo Institute of Technology, Yokohama, Japan.
>Lines: 54
>In-Reply-To: yd@int.titech.ac.jp's message of Tue, 11 Oct 1994 21:01:59 GMT
>
>改めて訂正します。
>
># こんがらがるので 前の訂正ポストはキャンセルしました。
>
>In article <YD.94Oct10203750@norbert.int.titech.ac.jp>,
> yd@int.titech.ac.jp (Koji Yoshida) writes:
> > 以下,いちおうの目安です。
>
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
>
> # # # # ####
> ## # ## ## # #
> # #### # # ####
> # # # # # # #
> # ### # # ####
>
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
>
> 1 6 1 1 8
> ・ ・ ・ ←−−−−クリックストップ位置
> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
> ■■■■■■■■■---------------------- ← マウント面
> ■■■■■■■■■ ↑ ↑ ↑
> ↑ ↑↑ ↑ ↑ |\ F1.4 \
> F4.0 || | | | \ F1.2(大雑把な位置)
> / | | | | \
> F3.5 | | | | F1.8(約 F1.4 +2/3EV)
> | | | |
> F3.3 | | |
> (約F2.8半)| | F2.0
> | |
> F2.8 |
> |←−− 60度くらい削ればOK −−→
> F2.5
>
> > F2〜F5.6 では 開放F値に従って 線形にシフトしてますが,F1.4の場合は
> > なぜか 『8』の真下です。
>
># 順当にいけば ここは F1.68(F1.4半)弱 の位置なんですがね。^^;;
># 更に,F1.8 と F2 は 同じ位置のように見える
>
>Nikomat のピン連動環のクリックストップの位置を見ると,AI方式以前の
>場合も このあたりだけ 同様に線形性が無いことが分かりました。
>
>この理由ですが,おそらく F1.4近傍以下では,測光すべき光束の一部が
>(蹴られ とかで)全てがセンサーに届かないのかも知れません。
>で,そのための 補正をしているのだと 推測してます。
>
>これは 初期のモデル(Nikon F photomic や Nikomat FT)がファインダー
>内で測光していたせいかも知れません。だとしたら,後に出たボディ測光
>のカメラも 同様に わざと蹴られるような処置を余儀なくされたはず。
>
>----
> よしだ