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[nikomat:00560] Re: Nikon FM2N



  こんにちは、やまだ@日立そふと です。

  どうも、資料に基づいているわけじゃないので、「…思います」なんて
表現のウサンクサイ内容になってます(^_^;)
  ま、暇つぶし程度の内容ってことで。。。

On 11/14 10:43 koizumi@aecl.ntt.jp (Hiroshi Koizumi) writes:

> こんにちは。こいずみ@NTT おひさしぶり、です。

  ですね :-)

> >  これの幕は、アルミ・カーボンコンポジットでしたっけ。(うろ覚え)
> >  チタンを加工するよりは、遥かに安上がりなんでしょう。
> 
> 飛行機だってアルミなんだから、強くて安心、リーズナブルなんでしょうけど、

  飛行機がアルミ(ジュラルミン)製なのは、それで間に合っているからだ
と思います。アルミ(だけ)で、安定した1/4000シャッターを実現するには、
無理があることには変りないと思います。

> チタンのシャッターだ、っていうほうが気分的に高級ですよね。。。。

  これは確かに…(^_^;)
#  電子シャッターの制御も、クォーツ(FE2)の方がリチウムナイオベート
#  素子(F-301)よりも、高級且つ正確な気分 :-)

> でも、ハニカムのような構造力学的?な補強をせんでもよくなったって
> ところは進歩なんでしょうか?やっぱり。

  ハニカムパターンは、補強というよりは、軽量化のための肉抜きの結果
でしょう。ただ、なにも考えないで肉抜きすると、強度が落ちるから、ハ
ニカムパターンにしたのだと思います。

  で、1/8000シャッターの幕がアルミ・カーボンコンポジット(アルミ板
の両面にカーボン繊維を張り付けた、サンドイッチ構造のもの)と、決め
つけて話を進めちゃいますが、(^_^;)こいつが実用になった背景には、
接着技術の進歩が挙げられます。それまでは、カーボンが剥がれちゃった
りとか、うまく接着できても質が一定にならないなど、いろいろ問題があ
りました。

  アルミ・カーボンコンポジットは恐ろしく強靭で、(だいたいの感じで
は)肉厚が同じパイプで比較すると、ジュラルミンより径が60%細くて、同
じ強度のものが作れます。この場合の強度とは、横方向の応力に対するタ
ワミ具合で、応力限界とか、破断点とかは、ジュラルミンよりずっと強い
です。

  また、カーボンソリッドと比較しても、肉厚が薄く済み、均質なものが
得られやすいようです。

  ただ、最近のアルミ・カーボンコンポジットでも繰り返し応力が加えら
れると、やがて接着面から剥がれてきます。経年変化に対しても弱いみた
いですね。用いられ方にもよるでしょうが、ジュラルミンより明らかに寿
命は短いです。

  アルミ・カーボンコンポジットは、寿命が短いとは書きましたが、それ
がカメラ本体の寿命を左右するものなのか、どうかはわかりません。
  
> 新旧2つのカタログをくらべると、チタンのころのはシャッター性能の
> 自慢が大変強く感じられます。一方、現行カタログでは陳腐化を防ぎたいと
> いう意志を感じてしまうのは自分だけでしょうか。。

  半年くらい前にFM2Nのカタログを見たのですが、どんなだったか忘れて
しまったので、なんとも言えませんが、FM10のカタログをみていると「も
のは、言いようだぁ」なんて思います。

  F90あたりだとマルチパターンAEは、いかなる状況にでも対応する。
とか書いてありながら、マニュアルは、思い通りの映像表現を可能にする
とか。じゃあ、マルチパターンAEは、思い通りの映像表現はできないん
か?なんて思っちゃったりします(笑)

> シャッター膜が変わっていたのを全然知らずに買ったんです。裏蓋をあけたとき
> 「にせものだ」とおもってしまいました^^;。思わずカタログを開いて確かめたり。。。

  わたしも、のっぺり幕の話を聞いたときは、カタログと、実物で確認
しちゃいました(^_^;)それまで、FM2/Tもいいなぁ。と思っていたので
すが、一気に醒めちゃいました。

  FE2のシャッター幕も修理したら、のっぺり幕になるのだろうか?

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     \                           山田  朗夫  (Akio Yamada)
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