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[nikomat:01257] Re: PENTAX SP
佐藤@富士総合研究所です。
寺嶋さん:
>
> PENTAXの話になってしまいますが・・・
>
> > 名は体を欺く、ですもんね。
> > これが発売になったときは、たしか、SP はSPOTMATIC の略、なんて
> > 紹介されていて、しかして、実態は全面平均測光ですから
>
>
> ・最初フォトキナで発表されたときは,額面通り「スポット測光」を
> 採用していたが,
おたまのような腕木式のCdS測光部がスクリーン上部に現れてスクリーンの
一部の明るさを測る方式だったようですね。最初の発想をそのまま試作品に
繋いだんでしょう。ファンダーを覗く目には、その影が見えるわけで、
商品にはならないと判断されたのだと思います。
このあと、
ミラー方式(東京光学)
接眼レンズの上部、両脇から(旭光学、日本光学、他多数)
接眼レンズ部とペンタプリズムのどこか(?)に(ミノルタ、CLC方式)
コンデーサーレンズにハーフミラーを仕込んで背面で(キヤノン)
主ミラーをハーフミラーにしてシャッター幕直前で(キヤノンペリックス)
主ミラーをハーフミラーにして更にサブミラー経由のボディ底部で(ライツ)
フィルムの反射光を直接ボディ底部で(オリンパス)
てな具合に
続々と測光素子の置き場を替えて登場するわけです。
こういう技術者の意地というか工夫の競争はまことに興味深い。
> ・製品発売時には「平均測光」に変更されて市場に出てきた
> ・型名(?)だけSPのまま変更無し
>
> という経緯だったと思います.
>
> どういう判断だったんでしょうね?
恐らく、その当時はスクリーン面以外でスポット測光する機能は、コスト面
で折り合わなかったんでしょうね。で、全面平均測光で妥協したと。
単独露出計としてのスポットメータの初代は既に発売になってた筈ですから
旭光学としては、“スポット”に捨て難い思いを持っていたのだと思います。