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[nikomat:01998] Pin Hole
しのじまです。
先週一週間夏休みを取ったので、人に頼んでばかりでなく、自分でもピンホー
ルレンズを作ってみました。作るにあたって、さとう(よ)さんとなかはらさん
にデータ等のご提供を頂き、また協力を仰ぎました。
#さとうさんとなかはらさんに感謝!!!
ピンホール径200μ程度のピンホールを使って、ライカM用の焦点距離20mm位
のピンホールレンズを作製した。周辺光量や、周辺の解像は、結構(笑い!!)良
くなったが、何故か中心部の解像がいまいちだった。つまりまだまだ検討の余
地ありってことです。
さとうさんとなかはらさんの撮られたデータから、ピンホール材がちと厚いの
ではないかと思い、これを削ることから始めました。これは、このMLで何人
かの方に差し上げた物と全く同じものです。片側は、手を付けず、ある決めた
面だけ紙ヤスリでやすっていきました。アルミフォイルが目標でしたが、途中
で簡単にめげて、、、最終的には、最初の厚さのまあだいたい半分くらいかな、、、
薄くなると、"グシャ"っといきそうなので、結構注意を用します。最後は、水
をつけた、紙ヤスリ(2000番以上)で鏡面仕上げ。その後アルコールで、超音波
洗浄。超音波洗浄器が、近くにない方は、目がね店にある、超音波洗浄器を拝
借すると良いと思います。小さいコップにレンズクリーナーとピンホールを入
れて、目がねといっしょそのコップをそっと洗浄器の中に置く。数分でOK。
ライカのボディーキャップを買ってきて(純正1040円)、ボディー内側に飛び出
している円柱部分にそって、中心部直径3cm位をくりぬく。結構厚いのにも
関わらず、キリで細工しようとして、私は、失敗し、パッキーーンと見事にボ
ディーキャップを割ってしまいました。翌日また1040円の出費。これに懲りて、
2個目は、釘をガスコンロで熱し、それで周に沿って穴をたくさんあけて、中
心部をくり抜く作戦に変更。刳り貫いた後のバリは、やすりでやすって仕上げ
ておしまい。
Do itで0.2mm厚のアルミ板を買ってきて(200円位)、それに刳り貫いたボディ
ーキャップの"内側"に出る円柱に合わせ、けがいたのち、金切り挟みで切り抜く。
そのアルミ板の中心部に釘で穴をあける。各部のバリは、やする。
ボディーキャップに接着する。この際瞬間接着剤は、だめで、A+Bの2層タ
イプの物を使用。なんのことはない、ボディーキャップが硬質プラスティック
だからです。接着の後、艶消しの黒でアルミ部をペイント。基本的には、これ
でおしまい。後は、ピンホールを釘で空けた部位に適当にホールドするだけ。
私は、黒のビニールテープで固定しました。フィルターを付けたい方は、
46→49のステップアップリングを買ってきて(700円位?)、46側のネジ部をひた
すらやすって、平らにします。それを、ボディーキャップに接着すればOKで
す。これで、49φのフィルターも使えます。
部品さえ揃えてしまえば、総工程2時間くらいの工作です。
20mmの広角にしては、歪曲がないし、面白いのは、面白いんですが、、、
うーーんなんか中心部が結構甘いです。周辺は、"まあ"いいんすけどで
ね、、、。ピンホール材を薄くすることで、かなり、改善は、されたと思うの
ですが、なかはらさんのホームページにあるの写真の方がずっとしっかりして
ますね、、、、。テスト撮影すると、f125位でほぼ"適正露出"になりまし
た。ピーカンだとISO3200で1/60位できれますので、手持ちでポートレート撮
るには、"バッチシ"です。(^^;)
やっぱり、中型から4x5位がいいのかも、、、、。
何かのお役に立てば。
#プリントを近日中にお送りします>さとうさん&なかはらさん