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[nikomat:02056] Re: Append member.



佐藤@富士総合研究所です。

> 上村@上智大です。
> FAよりタイムラグが長くなってしまいました…
> 学期が始まればF3くらいにはなるものかと…
こんにちは。
FE2を使っていて、始めてFA触ったとき、確かにタイムラグ長いなと思いました。

> >> > なっているのです。ちなみにf4でした。単体で使っても絶対ピントが
> >> > 合わないので、接写リングかベローズが必要です。
> >> プリセットですよね。何枚羽根なんですか?
> 
> 寡聞にして「プリセット」が何なのか分からないので説明をお願いします。
ブッキラボーに書いてしまってすみませんでした。

「一眼レフカメラ用レンズの絞り」変遷史になってしまいます。

回転板や差し込み板にうがたれた円形絞り(ミノルタTCLで復活しましたね)や
現在主流になっている虹彩絞り、
コンパクトカメラのプログラム露出用シャッター羽根兼用絞りなどが
現在使われている形式ですが、
虹彩絞りも
普通絞り、プリセット絞り、セミオート(プリセット)、オート(プリセット)
の4種類あります。()内は最近では付けない方が多い。

普通絞りは、「絞りリング」の回転動作と虹彩絞りの「絞り込み」動作が一体となって
動く形式。(レンジファインダー形式のカメラでは現在も使われています)

プリセット絞りは、「絞りリング」とは別に「絞り込みリング」というものがあり、
まず「絞りリング」の回転で、使う絞りの値を決定し
(この段階では虹彩は絞り込まれない)
撮影の直前に手動で「絞り込みリング」を回転させて、虹彩を絞り込みます。
「絞り込みリング」は、「絞りリング」で設定した値以上には回転しないように
なってます。

セミオートプリセットは、「絞りリング」で使う絞り値を決めますが、絞り込みは
絞り羽根(または、絞り羽根が取り付けられたレンズ内部の金具)に取り付けられた
バネで行ないます。バネの係止を外すタイミングはカメラボディの方で与えます。
(ミラーが上昇する時とか、レリーズボタンが押された時とかです。)
このタイプでは、絞り込まれた虹彩を再び開くバネがなく、手動で開放にセットする
レバーが付いています。(開放にすると同時に絞り込み用のバネを掛ける)

オートプリセットは、「絞りリング」の回転で使用する絞り値を決めれば
絞り込みもその開放もバネやモーターを利用して人手を煩わせることなく行なわれる
現在の極普通の絞り方式です。
AF時代の絞りリングも付いてい無い現在のレンズも原理的には
オートプリセットレンズと同じです。


「普通絞り」と「プリセット絞り」は、人間の指で絞り込み操作をするので、
絞り羽根の(絞り込みに伴う)摩擦力を気にすることなく羽根枚数の設定が
出来て、昔のその手の絞りでは、8枚以上が普通です。
現在では、オートプリセット絞りでも8枚羽根が実現されてますが
8枚では、羽根の形状を工夫しても、全絞り値円形は難しいみたいです。
10枚以上になると、全絞り値でほぼ円形になりますね。

> 絞り羽根の数は、中々数えにくかったんですけど、12枚くらいでした。
12枚ですか。この位になると絞り込んだ時のレンズの中に、虹彩絞りが
くっきりと見え、いかにも光学機器然として、結構ほれぼれとしますね。