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[nikomat:02273] Re: Multi-Coat
日浦@三菱重工です。
SATO Yoshiyuki さんが 15:41 96.12.3 +0900ごろに
「[nikomat:02272] Re: Multi-Coat」の件で:
>私の持っている単層時代のレンズの反射光は
>青紫、赤紫、茶色(アンバー?)のどれかですね。
>しかも、一本のレンズの構成レンズが皆同じ色の反射光というわけでもありません。
>
>> それとも私が見ているのはみんな多層コートなのか?
>ロッコールが2層のコーティングを一早く実用化した頃に
>「緑のロッコール」というのがキャッチコピーでした。
>それを知って以来、緑は少なくとも単層ではない、と信じてました。
「写真レンズの基礎と発展」によれば,
単層コーティングでは,吸収する波長の選び方によって反射光が
マゼンタ,パープル,アンバーと変化するそうです。
マルチコーティングでは観察される反射光の種類は更に多く,暗緑色や
暗赤色が代表的だそうです。
ミノルタが2層膜を実用化したのは1956年で,旭光学が多層膜を
実用化するまでの10数年間,緑の反射光が特異な存在だったと言うことです。
ですから,濃いマゼンタ,パープル,アンバー ->単層
暗緑色 ->マルチコート
その他の薄い色 ->マルチコート?
かな?と思います。
僕のツアイスT*レンズはアンバーっぽいものの薄い反射光が多いです。
一方,ヤシカMLレンズはアンバーなどの濃い反射光が多いです。
逆光時の性能は雲泥の差です。
ニコンのAiレンズは日浦@阪大によく見せてもらいますが,緑で
薄い反射光が多いようですね。これに較べると単コートとみられる?
ヤシカMLレンズの反射光はとても濃いです。
参考になりましたでしょうか????
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日浦 亮太
三菱重工業(株) 高砂研究所 機器・自動化装置研究室
Ryota HIURA
Machinery Labo, Takasago R&D center,
Mitsubishi Heavy Industries, LTD. Japan
email to hiura@trdc.mhi.co.jp