[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat:02356] Re: Multi-Coat[Hassel vs Mamiya6]



Item Subject: [nikomat:02351] Re: Multi-Coat
     


______________________________ Reply Separator _________________________________
Subject: [nikomat:02351] Re: Multi-Coat
Author:  koyano (koyano@bukko.bk.tsukuba.ac.jp) at HP-Japan,shargw1
Date:    96/12/12 7:20


古谷野さん:

>隣の職場の事務官のダンナ様が、奥さんを嘆かせるほどの人で、防湿箱3箱のハッセ
ル、
>マミヤ、リンホフを揃えて家族を家に残して毎週末お出かけだそうです。その奥様が「
>ハッセルで写したものは私でも一目で見分けられる」とおっしゃいます。色の深みが違
>うそうな。。。マミヤ6で大喜びしていた私は目の前が真っ暗になりました。ハッセル
>って、そんなに凄いんですか? 京セラのZレンズとAiSニッコールをとり比べたけど、
>私にゃ殆ど違いがわかんなかった。

正方形画面だけ見て当てていたのでは??

>#ハッセル、SWC、、ボーナス。。。いかんいかん。まずは宝くじ。
     
     
     以前ハッセルと、ニューマミヤ6MFの取り比べを
     したことがあります。その時の結果を参考までに。
     
     機器は、
     
     Hassel  503cx    Distagon C 50mm , Planner CF80mm , Zonner C 150mm
     New Mamiya6MF    50mm, 75mm , 150mm
     三脚使用
     
     フィルム         エクタクロームE100S、プロビアII100  
                      ともに120タイプ    合計14本使用
     
     撮影条件         本年6月下旬  晴天やや雲あり  AM11時ごろからPM5時
                      ぐらいまで
                      本年11月中旬  曇天ときおり晴れ AM9時ごろ
                                                             からPM3時
                       
     
     露出決定         ミノルタオートメーターIVに5°の反射式アダプター
     
     撮影対象         都市風景、山岳風景
     
     
     実写をお見せできないのが残念ですが、結果をまとめますと、
     (あくまで個人的な好み、感想です。その点をお忘れなく)
     
     
     ・赤い色(紅葉の色)は確かにPlanner80の方が好ましいと思う
       マミヤ75mmは何故か(同じ露出なのに)黒っぽく見える。
       (ともに、F5.6  1/60)
       しかし、シャープさはマミヤ75mmの方があるように思える。
     
     ・50mmはマミヤ6のほうがシャープである。発色もいい。
       特に新宿ビル街の写りはなかなかのもので私は好きです。
       ハッセルはやわらかいといわれればそうかもしれないが
       もしかして解像力が....
     
     ・150mmはF4ではどちらも違うといえるほどではないが、
       なんとなくハッセルの方がいいかなぐらい、F8ぐらいだと
       見分けろといわれても...
     
     ・晴天時の空の青さはマミヤ50mm、75mmが好きですが、
       曇天時の黄色の出方はハッセルの方がいいように思います。くもり空の
       下でのいちょうの紅葉がマミヤではそれなりでしたが、ハッセルの
       150mmはシャープできれいです。
     
     
     ・いわゆる収差などは私には違いがわかりませんが、50mmでの
       周辺光量の低下はマミヤ6の方が少し多いかも。しかし、それが
       風景で使うと青空の色を濃くしてくれてかえってこの好ましく
       見えるのかも。この辺は好みです。
     
     
     全般的に、マミヤ6はシャープなレンズだという気がします。
     特に50mmの写りはいいです。75mm、150mmも欠点は
     特に見当たりません。(レンズの装着がちょっとやりにくいけ
     ど写りには関係ないし)
     
     ハッセルはその名声にあまりに期待を多くかけすぎるとがっかり
     するかもしれません。色の出方は違うといわれれば違うように見えます。
     しかし、両者のポジ原稿をシャッフルして当てろといわれても
     私は自信ないです。
     
     
     以上はあくまで違うことを前提に差をさがしだした結果です。
     私程度の腕で一般的な風景を撮影するなら、レンズ描写の
     違いを引き出すのは困難だと思いました。
     
     結局思い込みがでますね。ツァイスだから良いはずだなんて。
     それとハッセルなどを持つと、軽く撮れるマミヤ6と比べて
     かなりまじめ?にとります。露出の測定や、構図なども含めて。
     すると結果は良くなることが多いですよね。1枚撮る時間が違うの
     だから違って当たり前かも。
     だからこの時みたくマミヤ6でも三脚+単体露出計でとったりすると
     違いが出難くなるのも当たり前かあ。
     
     それよりフィルムや撮影条件、三脚、フードの使用、露出の決めかた
     などのほうがよっぽど大きく影響するようです。
     (これも当たり前かな?)
     特にフィルムはたくさんの種類から好みにあったのを見つけるのは
     難しいです。これはもう自分で撮影してさがすしかないです。
     
     
     最後に、
     
     マミヤ6の二重像合致式ファインダーはライカM6と比べると
     ピントあわせはやりずらいです。それと付属の露出計はちょっと
     当てになりません。(なれてないだけかもしれませんが)
     2絞り違うことも...
     また、巻き上げの感触、シャッターの
     感触はライカの方が断然上です。
     比べること事態、無意味かもしれないが。
     中盤の中では小型な上、レンズ沈胴式なのでコンパクトに
     まとまります。
     同じマミヤ7ではこれができないのが残念です。
     またマミヤ7はレンズのラインナップが中途半端ですね。
     広角と標準の差があまりありません。47mmを使いた
     ければあれしかないけど。
     
     
     ハッセルはあの”バコッ”というシャッター音(実際はミラー
     アップ+後部遮光幕の跳ね上げ音)と巻き上げ感が心地よいです。
     なんか今撮ったって感じがします。
     空シャッターをきるだけでも楽しいのはニコンF3に通じるところ
     があります。
     しかし、逆に(ミラーアップすればわかるのですが)ものすごい
     ミラー&遮光幕ショックです。とてもミラーアップしないでは
     手持ちはできません。やっぱり三脚MUSTです。
     それとフィルム装填の仕方も手順があります。
     これも慣れの問題でしょうが。
     またウエストレベルファインダーを開けるつまみがマガジンの脱着ボタンと
     間違えそうで遮光版をつけたままファインダーを開けようとしてボタンを
     押したらマガジンが落っこちてあやうく人のカメラを壊しそうになり冷やせか
     きました。(マガジンだけでも5万はするもんね)
     
     
     これからハッセル、マミヤ6を買おうという人の参考になればいいのでが。
     結局、どちらもいいカメラです。
     
     
     以上