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[nikomat:05289] Re: The aftermath of the first off-sitemeeting (Planar with the F mount)



まごめ@快睡室です。

>しのじまです。
>こやのさん:
>> まごめさんの合宿での講義はMTFは複素関数で云々、と言う難しい話で、
>ちょーむずかしそっす。でも聞きたかったな、、、。

注:以下の絵はだいぶデフォルメされているのと、左はピントがあっている
  右はデフォーカスの図になっております。
  (要注意!!!)
  間違っちゃうとたいへんです。

>>      ドイツレンズ            日本レンズ
>
>>   |              |
>>  M|*             |*   
>>  T| *           M| *
>>  F|  *          T|  *
>>   |  *          F|   *
>>   |   *           |   *
>>   |   *          |    *
>>   |    *         |    *
>>   |    *          |     *  *
>>   |     *         |     *  **    *
>>   |     *        |      * * * **
>>    −−−−−*****    −−−−*−−−*−−*− 
>>                                本/mm



>素朴な疑問でもうしわけないんっすけど、、、、(^^;)
>写真があって、どんな部分を、或いはどういう風にその写真を見れば高周波成
>分、低周波成分が実感できるんすか? 

本当に一番判りよいのは、ジーメンススターを写真に撮ってしまいます。
が、中心とはじでは性能が違うので、それぞれが判るチャートをいくつか作って
壁に貼り一度に撮っちゃうと中心とはじの差が判ります。
(コレやっちゃうと朝日カメラになちゃいます)

一般の写真の中では、高周波はなるべくちいさく繰り返されている物、服地や、
木の肌、葉、・・・。低周波は広い所です。

>まごめさん:
>
>>数学的には、点像の高さが等しければ、MTFカーブの積分値(MTFとX軸
>>の間の面積)は等しくなります。それを理解すると、空間周波数のMaxを引き延
>>ばすことで、低周波が低くなる、つまりは、低周波のコントラストが低くなると判
>>ると思います。 
>これは、少し分かったぞ、、、。
>
>>次にピントがぼけるとどうなるか?
>
>>そして、ゼロ点を超えたところで、振動し出します。
>>(ごく簡単には、SINC関数にガウス関数がかけ算したような形です。)

SINC関数だけで良いですね・・・訂正

>つまりあるところで、ぴっとくるけど、すぐまたでろっときてそれが繰り返す。
>で、その”ぴっ!でろ!”の振動の振幅がおおきいのを2線ぼけっつうんですね。
>
>>さて、見え味のなかにドイツレンズは空気が写るとか空気感があるとか、人に
>>よって立体感があるといいます。
>>たとえば、木が2本前後に立っていてピントが近くの木にあっていると、当然
>>後ろはぼけます。このときに、コントラスト(MTF)の低下が(ボケの量
>>にもより>ますが)適当だと、ちょうど木の間に極薄い霞が漂っていることに
>>なり、後ろの木がちょっと淡く見えます。コレを称して空気が見えると言って
>>いるのでしょう。  
>霞ですか、、、、しばらく二本の木を撮るテストが続くぞ、、、、(^^;)
>
>>で、ニッコールマウントのプラナーいつか見せてくださいね!
>これは、私もみたい!


いやあ、また実験教室になってきた!

でも、みなさん! 全てがそうだとは言っておりませんので、あしからず。
それぞれに個性がありますし、設計方針や製造管理がちがいます。
(と言って置かないと大変なことになる)
_____________________________________
    馬込 伸貴 ∈ (株)ニコン 精機・開発推進室(大井です)
             magome@nikongw.nikon.co.jp ,  IFOS = nba3194
                          ext.7312-4281, tel.03-3773-1892, fax.03-3775-9042