[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat:05448] Re: The aftermath of the first off-sitemeeting(Planar with the F mount)
At 5:25 PM 1997.8.7 +0900, SATO Yoshiyuki wrote:
>さとうです。
>
>萩原さん
>> あとボケについての僕の主観ですが、最も気になるのは、ぼけた物体の輪郭の色で
>> す。色によってボケ方が違うようなものは大変気になります。空気感などの高度なボ
>> ケ味は実感したことが無く何ともいえません。>>>>>吉田さん見せて下さい。
>ボケのはなしって、実物を見ないとなかなか呑み込めないんで
>実際の作例付きで解説頂けるとありがたいですね。
萩原です。
カメラアサヒなどで特集をやった号を見たことあります。でも「ボケ」だけを取り
上げる企画に何となく違和感を感じるのは僕だけでしょうか?解像あってのデフォー
カスですよね。人間の目だって必要のないところは目障りにならないようにデフォー
カスさせることで、解像しているところ、つまりみたい部分の情報を過不足無く抽出
できますでしょ。だからデフォーカスしたところは基本的には目障りにならなければ
及第だと思います。でもきれいなボケには感動がありますよね。何か芸術的ですよね
。官能評価ってやつでしょうか?どんどん実験するしかないですね。
ボケの話で思い出しましたがハイビジョンテレビってご覧になったことあります?
あれを見ててとおもしろい事が分かりました。
(発見)「人間の目は無意識のうちにデフォーカス像をピントのあっているところ
の像との距離の情報として認識するらしい。またピントのあっているところは人間の
目から等距離つまり、略々同一平面上に見えるらしい。」
というのは
(1)ハイビジョンでは動画モードでは解像度を落とす->>>>デフォーカスし
て見える。
(2)ハイビジョンでは同一画面内で動画モードで解像度の部分と高解像な静止画
モードの部分を平気で一緒に表示する。->>>>高解像な静止画モードの部分だけ
が同一平面上に張り付いて見える。
(3)で、映画などを見ていると、あまり動いてない俳優の顔面のアップなどを表
示するとき、顔面内の1部分は動画モード、それ以外は静止画モードという状況によ
く陥ります。
(4)すると、高解像度部分では俳優の肌の毛穴や皺が見えてなおかつ同一平面上
にあるように見える--->>>ほっぺたや額にガラス板を押しつけて平坦にしたよう
に見える!=非常に深度の浅いレンズで撮像しているような絵!
説明が下手でよく分かってもらえそうにないかな〜。で、僕の言いたいのはハイビジ
ョンの過激な浅深度画像の体験から、ボケ像が写真に立体感を与えていることが確認
できた。ということです。
そんなことはみなさんフォトショップで実験済みでしたか?
-----
萩原恒幸 hagiwara@aphrodite.nikon.co.jp
(株)ニコン
半導体露光装置第3設計部 第3システムG