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[nikomat:08710] Re: Ais35-70&Kimura
From: Tamotsu KOYANO <koyano@bukko.bk.tsukuba.ac.jp>
Subject: [nikomat:08705] Re: Ais35-70&Kimura
Date: Mon, 29 Sep 97 21:27:34 +0900
たむらです。
> こやの@危ない趣味に走りそう です。
身も心も危ないです。
> たむらさん@吉田さんの気持ちがわかる:
> >> > 日本刀は、炭素量の違う鉄が多層構造になっている複合材料ですね。それ
> >> > で切れ味バツグン(ヒゲが剃れる)、しかも折れない(シベリアの極寒地に行
> >
> >私は、日本刀をもっているのですが、これで本当にヒゲがそれるのか疑問です。
>
> でも、ヒゲきり、という名前の刀ってあるでしょ?
>
> #法華三郎師が、自ら作った刀を頬にあててヒゲが剃れる、と剃るフリしたのは
> #ジョークだったか。
あっ、言葉足らずでした。
私の刀、手に入れて数年たちますが、いまだに、刃の部分に直接手を触れた
ことないのです。それで、眺めていると、ほんとに切れるのかいな?
と、思っちゃうわけです。
コレクションカメラと同じですね。
> ライカはM6よりは古いM3、IIIfあたりがよろしいようです。古すぎてもダメ。
> 刀剣も、古墳時代はダメ、新しくてもダメ。鎌倉・室町あたりのモノであれば
> ヒゲが剃れるなんてことありますか?
いい線いってます。この表現は実に適切。
ただ、古刀(平安末期=ご神体もの、鎌倉、室町)のは、概して鉄に粘りがあるそ
うで、刀が主流の戦闘形式からすれば「折れない重視」なのでしょうか。
新々刀(幕末)は、実用的で、重く、厚く、反りもあり、
ヒゲをそるならこちらですね。
まさに、機能重視のF4、F5ですね。
> 孫六の、製造番号**番台が良い、なんて事があるんでしょうか?
おお、いいアナロジーです。あるんですよ。
その孫六も、「兼元」が銘(製造元)で、代々数名いまして、
孫六は特に切れ味が良くて、「孫六」と呼ばれているものです。
「虎徹」も初、二代が有名、
備前なんかだと通称付きの祐定、
大阪新刀で、助広、国貞では二代のほうが一般に高価。
私のも二代国助、二代康継。(江戸初期、両者はいずれもSS20のhost nameです)
二代康継は、遊び人だったそうです。
あと、「二代康継の短刀(刃渡り30cm以下)は珍品」なんていったりします。
> 刀剣の5流派がニコン・キャノン・ミノルタ・ペンタックス・コンタックスに相当するとか。
こやの先生に代わって補足:
刀剣の5流派とは、大和、山城、備前、相州、美濃を本拠とする
作刀の流派をいい、個々に他と違う特徴的な要素があって、それを頼りに
分類ができます。ニコンは時代の古さ、種類や数からすれば「備前」、
備前よりは若いけどそれに対峙する流派として、いろいろ奇妙なレンズが
あったりするキヤノンは相州かな。(正宗は相州ですね、焼きのバリエーション
が面白い)
ただ、備前鍛冶は洪水で亡びてしまうのです。
さんずの川@大井町はいかに?
たむら@夕飯まだ、でした。