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[nikomat:08912] Re: Report #1

To: nikomat@inolab.sys.es.osaka-u.ac.jp
Subject: [nikomat:08912] Re: Report #1
From: SATO Yoshiyuki <sato@cyg.fuji-ric.co.jp>
Date: Fri, 03 Oct 1997 14:32:52 +0900
In-Reply-To: Your message of "Fri, 03 Oct 1997 13:44:57 JST." <9710030445.AA01452@bukko.bk.tsukuba.ac.jp>
Reply-To: nikomat@inolab.sys.es.osaka-u.ac.jp
さとうです。

古谷野さん：
> ネガ上では全く同じです。キャビネ版の構図の通りです。
> 引き伸ばすときの問題です。
> あの引伸機、ガラスキャリアが使える設計じゃありません。
> 無理矢理使っていますので、ネガを変えるとフィルムの位
> 置が簡単には再現しません。
> 
> ＃んで、わざわざイメージサークルの大きい引伸しレンズ
> ＃を使っている。
なるほど。そういう訳で63ミリか。
部分伸ばしのとき
イメージサークルの中心に、ネガの注目点を置くくらいの自由度が
あるんですか？

> キャビネ版のプリントをつけたのは構図全体を見てもらう
> ため。どのあたりをトリミングしているか、と。
> いくらなんでも、ネガ上の構図を変えたらレンズの比較に
> ならないっす。いくら何でもその程度はわかってまっせぇ。

#匠頭は「いじわる」をしていると(^_^;

> 
> 丹後屋さんならコメントをなにもつけなくてもわかってく
> れると思った。宮本武蔵と柳生石舟斎のようにはいかなん
> だかぁ。
いやぁ、「三脚使用」とあるので、
これは絶対に同一構図の紙焼きを期待してしまいますよ。
#と、スネておく。

> ＃引伸機がぶれたか？
> 
> そんなにピンが甘かったらタイルの目地は出ないですよぉ～。
はい。だから、明視距離なら、後に書かれていらっしゃるように、
中心部のタイルの線なんかは、きっちり出ています。
普通の写真なら、十分通用するとは思います。

> そもそもプレスト１００は粒子が立たないように作られたフ
> ィルムですからプラスＸのように粒子がピシッときません。
> 粒子の境界がにじむというか。
> Ｔ－ＭＡＸに近い性格で、トライＸ、プレスト４００とだい
> ぶ勝手が違います。そんでスナップ系の人は嫌うようです。
> しかも、私は粒子が立たないように努力して現像しておりま
> すんで旧来の白黒写真の粒子とだいぶ違うと思いますよ。
> Ｔ－ＭＡＸ４００もプレスト４００も、顕微鏡で銀粒子だけ
> 見ると大きさはそんなに変わりません。でも、伸ばしたとき
> の粒子の目立ち方はなぜか違います。んで、ＴＭＹは微粒子
> といわれるようです。もっとも、現像でがんばり、印画紙の
> 銘柄を選べばプレスト４００だってかなり滑らかです。
このあたりの匠頭の技には疑い持ってませんって。

> 
> >縁部の粒子が甘いので、建物の壁の線や、窓枠の甘さが、撮影レンズ自体の甘さ
> >なのか、伸ばしボケによる甘さか判定に悩みます。
> 
> たぶん、ネガキャリアとイーゼル面の平行の問題でしょう。台版から
> イーゼルが半分ぐらいはみ出していたから。
これはヤバイっすね。

蛇足かもしれませんが、伸ばし機のピント合わせる時、
イーゼルに印画紙と同じ厚さの紙を置いて合わせてますか？
最後の一ひねりのシャープさが違うように思います。
#これも、昔の経験ですが


> ＃じゃ、ネガ送りましょうか？
是非送って下さい。
興味あります。

> 
> >伸ばしレンズがELNikkor 63、ガラスキャリアということですが、絞り足りないの
> >ではないでしょうか。F4～5.6位じゃないですか？
> 
> いえ、ELニッコールは解放から２～３段落としたところで最
> 高の解像度が得られる設計になっています。そのため２段落
> としのf5.6にしてあります。３段落としにすると露出が長く
> なって支柱がぶれるのをおそれました。撮影レンズと同じで、
> 絞れば絞るほど解像力が上がるわけではありません。
はい。了解。


> >紙に、たっぷり光を浴びせたという感じの焼きではないです。
> 
> もともと、あのビルはシャドーに近いトーンですから有り難
> いのです。いくらプレスト１００が微粒子とはいえ、シャド
> ーの方が粒子が細かいです。ギリギリの解像度を狙うならゾ
> ーンⅦぐらいがよろしいかな、と思ったのでぇ。そういった
> 部分をトリミングする時、露光を多くすると潰れてしまいま
> す。う～ん、意図をご理解いただけなかったか。
ここが、解像力重視の部分ですね。

ただ、似通った解像力のレンズの差を見るのであれば、
むしろ、トーンの再現の差のほうが分かりやすいですよね。（一般論では）

> >3点目は推測が入るので、間違っていたら、ごめんなさい。
> ><太陽が薄雲にかかった写真とそうでないのとがある（ような）こと>
> >建物に附属する非常階段の陰の濃さが、レンズの差によるものとは思えない程
> >に違いがある。被写体のコントラストが違うと、比較は難しい。
> 
> 多少薄日だったので、光の具合はほぼ一緒だったとしかいえません。
> 同じロールのフィルムだから現像も一緒。プリント時の倍率
> ・露出・現像時間・印画紙も一緒。
> 違いはレンズとシャッタースピード、絞りだけ。
> 
> >これも、善意で解釈すると、匠頭の言葉に解像力重視のセッティングとあるので
> >像コントラストではなく、解像力だけで比較せよ、という注文に見られないこと
> >もない。
> 
> コントラストあるいはトーンは全く考慮しておりません。
> タイルの目地の線を出す、そのためにネガ濃度の薄い部
> 分を選び、わざわざ３号印画紙を使ったのよ～。それを
> ご理解いただくためにキャビネ版プリントをつけました。
> カメラを貸してくれた丹後屋さんがネガをルーペで眺め
> る手間を省く、それだけが目的のプリントでした。まさ
> か３５ミリを半切に拡大したプリントを、さらにルーペ
> で眺めるとは予想もしてなかった。う～ん、丹後屋おそ
> るべし。
ここが、実は一番悩ましかった。
非常階段の影の出方は、番号なしと12番が殆んど同じなんです。
17番の方は、タイルの地の中に埋もれてしまう印象の影で、
光源が同一で、トーンで違いを出すなら、迷わず、番号なしと12番
といいたいところ。

神戸から帰られたら、暇なときで結構ですから、
番号なし、12番、17番の非常階段の影のガンマを測っていただけませんか。

> >全体的な印象を言えば、どちらも、あまりいいレンズではないですね。
> 
> いや、いいレンズだと思いますよ。建物のタイルの線をみて下さい。
> これだけ像を拡大して、これだけ細い線が出てくるというのはびっ
> くりでした。
屋上のアンテナとか、建物の右の壁の窓とかがダメですよね。
中心（24ミリ径の内側）はおっしゃるとおり。
平均的な良像面積が小さい気がします。
平面写しで評価しちゃ駄目ということかな。

> ＃ここ＜だけ＞をみてほしかった。
へい。


> はずれ～。
> 番号なしと１２が同じレンズ。ｆ２とｆ８
> １７は別のレンズのｆ８です。
そうかぁ、F8か。それで、あの右の壁の描写だと、イーゼルの平行性が臭いっすね。

> 前者が落っこちてぼろぼろになったレンズ。
> 後者がぴかぴかのＭＤ。
> 
> タイルの縁を追っていくと、ボロボロの方がずっとシャープに出ている
> ことがわかります。おそらくピカピカＭＤはフランジバックが・・・・
アルプス堂で5,000円位で買ったものです。
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