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[nikomat:09294] Re: 55mm F1.2?
ひうら@きょうだいです。
> > これは図面を見ても一目で分かるぐらい強烈な非球面です。
> > 第一面がぐにゃりとしています。非球面多しといえど、曲率0を
> > 含む非球面ってこれぐらいではないでしょうか。(実物は見たことがない)
> >
> > 日照率の測定などに使うそうです。ビルの谷間とかで空を向けて
> > 撮影して、補償とかに利用するのでしょう。
>
> 立体角を面積に正確に反映するようにしたんですね。
> 気象観測の雲量測定かもしんないっす。
「立体角を反映」というのは、ある意味で正しい表現なのですが、
ちょっと誤解が発生しそうな気もするので補足。
等立体角射影方式 = フィルム面上の面積が、視線方向の立体角に一致。
OP(正射影方式) = 被写体側からフィルム面に平行な平面を見たとき、
その平面の立体角がフィルム面上の面積に一致。
Orthogonal Projection
という違いがあります。
雲量の定義を知らないのですが、どちらがいいのかな?
見た目の面積比という意味では、前者かな。
後者は、丁度天球を縮小した半球を、フィルム面上に置いて、
それを真上の遥か彼方から見た(正射影)ような絵になります。
言い換えると、天球儀を遠くから超望遠で見た(正射影)感じと言いますか。
つまり、OP では、画像のハシッコの方は極端に圧縮されます。
日が真上から指すとぽかぽか暖かいのは、単位面積当たりに差し込む
日光の量が多いからで、斜めから入射する夕方の光では、同じ強度でも
単位面積当たりの光量は少ないので暖かくありません。これが反映される
投影方式と言ってもいいかも知れません。
つまり、
前者は、球に入射するエネルギーが面積に一致
後者は、平面に入射するエネルギーが面積に一致
というわけですね。
Computer Graphics の概念でいえば、ラジオシティ法の入射光量の
計算法が、そのまま OP-Fisheye で撮影した画像の平均輝度になります。
ニコンには全周魚眼で前者の等立体角のタイプはなかったのでは
ないかな?(全周魚眼は、等距離射影方式、つまり天頂からの
角度が、フィルム中心からの距離に一致)
16/2.8 が等立体角射影だそうです。
#ぎょぎょっと は、てきとー射影なんだろな