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[nikomat:10989] [OTF]
OTF 講座(1回)
<始めに>
あまり厳密さにはこだわらず、「こういった物なのね」をわかるように
したいと思います。
だから、わかりやすさ一番で行きましょう。
数学的には、複素数とフーリエ変換が必要ですが、それも必要なところと
不要なところにわけて、より知りたい人とそうでない人ように内容を分け
ていきましょう。
なるべく応用的な話も入れたいですが、実体験としてなかなかつかみにく
いのが欠点です。
<(1)電気の得意な人は光学が分かり易いです>
電気の周波数や通信の話と光学の情報処理は大変似た考え方です。
よって、電気といってもオーディオ、ハム、グラフィックイコライザーな
んて知っていれば第1回は安心です。 (ただし、光学を知ってても電気が
分かるわけではないのでそれはつらいです。)
まず、電気の話から入っていきましょう。
電気の周波数は光に比べてだいぶ低いため、簡単に振幅が観察できます。
たとえばオシロスコープで電気信号を見ちゃうわけです。
すると、回路の特性を知るには、入力の信号に対して出力がどのようにな
っているかは、2チャンネルのオシロがあれば一発でわかります。
入力の振幅をa、出力をbとすれば、ゲインGは、 G=b/a です。
このゲインは周波数で異なっていて、
入力の信号を 周波数 f の sin波とすると出力も sin波で、
(なぜでしょう? #1)
振幅比を ゲイン G(f)、 位相を P(f) で表します。
このゲインと位相をもって回路の周波数特性といいます。 オーデイオの
カタログにはおなじみですね。 ゲインがなるべくフラットなのが良い
アンプです。 近頃、カタログを見ていませんが、位相特性はでていますか?
位相の遅れがないほど、急峻な立ち上がりがよくなります。
(いわゆる、波形がなまらない)
位相は制御では重要な意味があります。 遅れが生じるからです。
グラフィックイコライザーはこの周波数特性をいじれるアンプですね。
高音を強調するとか低音を強調するとか。
これらの考え方を光学にもっていったのがOTFです。
#なんーだ、周波数の特性の話?・・・そのとおりです。
第1回終了、簡単すぎますか?
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Nobutaka MAGOME
Nikon Corporation R&D Planning Section
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