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[nikomat:11174] [OTF3]



OTF 講座(3回)

<始めに>
2回目はOTFの定義を述べました。
重要ポイントは、sin波状の強度分布をもったシマシマ物体を結像したら、
シマシマのコントラストと結像位置はどうなるか?  です。

一見、遠回りのQ&Aをやったかも知れませんが、その中には大変重要な
ことが入っていました。忘れない内にフォローしないと・・・。

 <(3)電気と結像のアナロジー>
#光情報処理の分野では、このアナロジーが良く見られます。ホログラフィー
#などは正に、FM(PM)変調と再生です。

ひうら@兄さんがちょっとまとめてくれましたが、それについてです。
      電気              結像
  DCから交流信号        DCからシマシマ
 (プラスもマイナスもあり)   (強度ゆえプラスのみ)(注1)
  振幅              コントラスト
  振幅比がゲイン         コント比がMTF
  位相差             位相差がPTF
  パルス応答           点像分布関数
  ラプラス変換          フーリエ変換
  伝達関数の積          伝達関数の積

注1:しばらくの間は普通の写真(照明系がないもの、ストロボは物体で
きわめて拡散する(物体によるが)ので普通にいれます)だけを考えます。

上の表の用にずいぶん似ているんだとわかってもらえたでしょう。
よって、電気にはローパス・ハイパス・バンドパスなんてありますが、
結像にもこれらはあります。さらに微分フィルターとかもね。
#これらをちゃんとやるには照明系の付いた結像が必要ですので、
#後の楽しみにしておきましょう。

あまりつべこべ言わないで次にいきます。
とおもったら、今日は疲れたのでこの辺にします。

次回は測り方などですね。
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    馬込 伸貴 ∈ (株)ニコン 精機・開発推進室(大井です)
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