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[nikomat:11200] Re: [-yota][Audio] distortion & noise



ひうら@きょうだいです。

> >わたしも、いきなりどれかを聞かされたら、まずわからないでしょう。
> >でも、したから上とか上からしたに順番に聞かされたら、
> >ひうらさんでも確実にわかると思います。

いえ、ブラインドテストというのは、単独で聞いて、それぞれの
テスト項目(学術的用語、失念)の内容が分かるという意味ではありません。

例えば一対比較法では、全てのテスト項目(ここでは5つ)から、
2つを抽出する全ての組合わせでどちらがよいか判定させ、
それを統計処理します。この時に、各テスト項目の内容は被験者
に知らせてはなりません。

#胃の調子の悪い患者に「これはとっても良く効く薬です」と
#言ってなんの効果もない錠剤を投与すると改善されるとか
#いうことがあると聞きます。

> NikkorとSummicron並べたってすぐには分からないでしょう。

これは、どちらの写真がどちらで撮影されたものか判定する
という意味ですよね。もちろん、そういうことは分かりません。
それほど経験がないので。

でも、写真レンズはオーディオに較べて遥かに差異が大きい
(言い換えれば、人間の耳に対するオーディオ性能の差に較べて、
人間の目に対するレンズ性能が悪い)ので、定点撮影のリバーサルを
高倍率ルーペで覗いたら、違うということはすぐに分かりますし、
これは計測器や計算機でも行うことができることです(NOA とかね ^^;)

#いや、オーディオも差が大きいですね。スピーカーの種類や配置とか、
#部屋の容積や壁面の反射とかもすごく大きい問題ですよね。
#こういうのの差もすぐ分かると思います。でも、電気回路部分(特に
#小信号部やデジタル部)の変更はこれらに較べれば小さいと思っています。

上記の bit 数の例と大きく異なるのは、最初から「どちらが良いか」が
決まっていないことです。ということは、また、「どちらが良い」と
判定を下すのが難しいことです。有意な差があるということとは
また別のことです。

どっちの方がよいか、というのを決めるのは、ソースの質とか
個人の好みが入ってくるので、大変難しいと思います。

以前神戸 OFF で、Nikkor vs Zeiss 定点撮影対決の写真を、
(裏にレンズ名を書いて)見比べてもらったことがあります。
確かに違いはあります。でも、「ここの解像度はこっちの方が
いいけど、ヌケはこっちだね」とかいうような感想が多かったです。

それと、「こっちはピンが甘いんじゃない」とか言う風な
感想もありました。なかなか実験の再現性を確保するのが難しいと
いうことを実感しました。

結局最後は、「好きなのがいいんじゃない?」という、ありきたりの
結論になってしまったような気がします。

#やり直しの暁には、「Bronica Nikkor V.S. Hassel Zeiss」も ^^;