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[nikomat:12314] [X-1][-yota]



さとう@丹後屋です。
ちょっと思い出話です。
不思議に思っているメカの話もちょっぴり。

> > X−1って確かボディとファインダーは必ず別で売っていました。
> そう。全部バラ売り。
X-1を購入したのは、昭和52-3年です。発売自体は47-8年頃だったと思います。
購入したときは既に、XDが発表発売になっていましたが、
巻き上げレバー回りのデザインや、プロ用とうたって出された鋼鉄製の裏蓋
ファインダー視野率の高さなどから、こちらを選んだのでありました。
購入レンズはすでに、MDになっていました。

24/2.8,50/1.7,100/2.5とAESファインダーをまとめて購入したのですが、
X-1は殆んど処分整理品に近い値段だったと思います。半額近かった。
X-1のファインダースクリーンにアキュートマットのが出ると聞いていたので
それの注文もしたのでしたが、結局出ませんでしたね。
また、交換ファインダーに両優先方式のが出るという噂もありましたが、
これも噂に終りました。

で、ここからが、メカの話ですが、X-1のボディ側絞り開放解除レバーの動きを
見ると、両優先方式の交換ファインダーは、このカメラの発売当初からの
計画だったのではないか、と思えてきます。
ミノルタでは、レンズの絞りはニコンと同様に、常に絞られる方向に
バネが効いています。従って、ボディ側のレバーはレリーズ前は
レンズ側のレバーを開放方向に押していて、レリーズと同時に反対方向に
逃げる動きをします。仮に逃がすだけなら、ニコンのように、ストップ位置まで
強制的にレバーを動かせばいいのですが、
さあ、ここでお立ち合い。
このボディ側レバーにほんのちょい(開放方向に)ストレスを掛けると
シャッターレリーズしても、レバーは全然動かない。
指を軽く当ててそうしても、指にレバーを動かす力が全然感じられない。
まるっきりフリーみたい。
ここから、丹後屋は、ファインダーに然るべき機能があれば、
レバーストップ位置を電磁的に制御して、両優先ができるように作られていた
のではないかと想像してるんです。
両優先ファイダーの噂が出るくらいですから、もともとその機能込みでボディ
が作られていなければならないのは道理。

しかし残念、F2のライバルにはなれなかった。後継機もX-1Moterのみ。
いろいろ計画されていたと推測されるアクセサリーもほんのちょい出ただけで
ミノルタはXE、XD、XG、X700、X70、X7へと流れていくのでありました。
像面湾曲が可変の24/2.8とか面白いレンズもあったんですが、、、。
X1が成長できなかったのは、少し残念です。