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[nikomat:12685] Re: [-yota] M3
ひうら@きょうだいです。
大越さん:
> > しかし!広角レンズは被写界深度に対して像面深度が狭いので、
> > 立体的な対象物体も像面側では平坦な領域に合焦する。
> > つまり結局のところ、広角レンズほど像面の平坦性は支配的なのです。
>
> ううむ。私の手には負えなくなってきました。広角レンズでは絞っても像面特性は
> 向上しない、ということでしょうか?
無限遠の像を写したとき、フィルム面にピッタリ合焦するべきですけれど、
これが曲がっているとぼけますよね。で、そのずれの分、フィルム上には
別の距離の物体についてピントがあっているわけです。
やや近い物体にピントを合わせた場合についても同じようなことが言えます。
そこで、広角レンズの場合、望遠レンズよりも繰出し量が小さいですから、
わずかな像面湾曲でも、それによる合焦距離のずれ(どの遠さにピントが
あっているか)が大きくなります。すごくピントを外している感じになる
わけです。実際のボケ量は、望遠レンズと変わらないんですけれども、
望遠レンズはそもそも距離の違いによるボケ量が大きいので、感覚的に
同じぼけでも小さく感じるわけです。
> > あと、像面湾曲・非点収差という収差は、主光線(絞ったときにも
> > なお通過する光線)周辺で定義されるので、(球面収差や
> > コマ収差のように)絞っても改善されません。焦点深度の増加に
> > よって改善するのみです。
>
> 帰ってレンズの本を復習してみます ^^;
ちょっとややこしい書き方してしまいました。 (_o_)
絞るとその分パンフォーカスになるのでぼけは小さくなりますが、
やはり上記「どの距離にピントがあっているのか」というのは
変化しません。
つまり中央で 3m にピントを合わせた場合、端は実は 5m にピント
が合うとします。それによるボケは、絞るほど減少しますが、
この「5m 先にピントが合っている」という状況そのものは
変化しない、ということになるわけです。