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[nikomat:14865] [---yota] SL Tour Ended Part1








宮崎@昨夜帰還 です。


続きがあるか分からないけど、報告第壱弾


2/11〜2/15までの中国火車撮影ツアー、昨日北京から帰ってきました。
MLメンバー、佐藤(ひ)さんを巻き込んでの旅行、取りあえず無事帰国。
(次に巻き込むのは、て...さん、し...さん...)
※ 火車 = 汽車



今回は5日間(撮影実質2日半)なので、体力的には楽でしたが、私は阿呆
な機材てんこ盛り重装備と、アイアンマンレーススケジュールにより、
やはり疲れました。

参加者は最小催行人数割れの5人で(でも実施)、勿論添乗員も付かず(過
酷なので普通のツアコンでは務まらず、普通は付かない)、代表して私が
隊長をし、現地日本語ガイドと交渉して日程をこなしました。

ツアーと言っても、現地までの往復が決まっている程度で、撮影地では
毎日変わるダイヤを調べ(朝、駅で聞く)、その時々の天候/光線状態/
風の強さ等を考慮した上で、我々が撮影場所を決め、峠を頂点とした勾
配区間の数カ所のポイントに移動して撮影します。



今回の撮影地は、内蒙古自治区(内モンゴル)という草原と山岳/砂漠地帯
で、外国人未解放地域のため、各人用に「外国人入境許可証」を発行し
て貰い旅行しました。

現地へはまず、北京から夜行列車で北北東に向かい、赤峰と言う街に行
きます。ここからは鉄道もないので(最短距離で目的地に行くにはこの
ルートになる)、チャーターしたマイクロバスで大陸的な乾燥地帯を、
延々240kmほど走って漸く目的地に着きます。まず、普通の観光旅行で
は行かない地域です。風景は限りなく大陸的で、草原(この時期は土色)
と大地、そして禿げた山々が延々と続きます。途中で線路と合流し、険
しい山々が見えてくると目的地です。目的地は小さな集落と言った感じ
の街で、メインストリート沿いには商店や、医院(病院に非ず)が並びま
すが、酪農(?)の小さな街です。

そんな場所なんですが、外国人が泊まれる西洋式のホテルが何軒かあり、
宿泊できます(でもボロイ)。宿泊地の地名は「熱水」と言い、その名の
通り温泉が出て、各室で温泉に入れます(日本みたいな大欲情はありませ
ん、西洋式バスタブに溜めて入ります)。



撮影する路線は「集通鉄道」といい、中国国鉄(中国鉄路局)ではなく、
特殊な第三セクター鉄道です。鉄道のない内モンゴル地域の活性化と、
鉄道貨物輸送のバイパス線として建設された貨物重視の鉄道で、つい最
近(1996年)全通したばかりです。第三セクターとして建設されたため、
建設資金や運行資金節約の努力がなされ、そのため旧式な地上設備(中国
国鉄では見掛けなくなった腕木式信号設備等)と、国鉄で廃車になった本
線用大型蒸気機関車約100両を中古購入し、運行開始されました。
現在のところ、蒸気機関車以外の動力車両はありません。

集通鉄道は、内モンゴルを東西に約1000kmの距離を走っていますが、
ほぼ中間地点の熱水西側には険しい山岳地帯があり、その峠越えで、殆
どの貨物列車は重連(機関車2台を列車先頭に付けて運転すること)で越
えていきます。そしてその峠越えを中心に撮影します。



気候は厳しく、冬季は最低−25度、日中−10度〜−15度です。
時々降雪しますが、風が強くすぐに飛ばされてしまいます。風が強い時
はカメラが載った重量級三脚を簡単に倒します。−25度で強風に拭かれ
ると、体感温度は−40度以下になり、肌の露出部分は凍傷になります。

...という話だったんですが、今年は暖冬で暖かく、おまけに風は極めて
弱かった!良かったね〜佐藤(ひ)さん!
また、F5の耐寒試験は出来ませんでした。

寒さを覚悟して、フル装備で行ったんですが、最低−21度、日中−10〜
0度近く。おまけに風はなく、かなり楽な撮影でした。

3日目(撮影2日目)の未明〜朝には雪が降り(普段余り降らない)、一面
雪景色になり、峠は吹雪状態。午後には晴れて素晴らしい景色が広がり
ましたが、せっかく大俯瞰が出来る山に登ったものの、列車は雪で遅れ
て日没後に峠にやってきました。

4日目(撮影3日目)の午前中は快晴で、大カーブを見晴らす小山の上か
らは、遥か彼方の雪山が見え、大陸的な素晴らしい光景が広がっていま
した(恐ろしい位の景色)。
佐藤(ひ)さん、あんな素晴らしい情景には簡単に巡り会えませんからね、
ほんと、運が良かったんだって!



私?

初日は段取りが悪くてとちったなあ...隊長失格やなあ...
機材の重さに体力が付いていかなかったなあ...

写真の出来ですか?

現像しないと分かりませんねえ。
早めにクリエイトへ持っていきますが、全くお金がないから当分は取りに
行けないでしょう。



★ニコンへリクエスト(今回の携行機材に関連)

いい加減に出しなさい(最近怒り)!!

・AF300mmf4EDの新設計Dタイプレンズ(出来ればSWM)
 または、AF400mmEDf4.5D or f5.6D

・それと、28-70f2.8D
 これだけ待たせて今更なら、24-70f2.8Dか、28-85f2.8Dでね。
 出来れば、SWM(そうはならないでしょうが)

ちょっと待たせ過ぎてない?
Tokina/SIGMAじゃ、やっぱり代用になりませんよ、もう懲りた。
やっぱり、安物はダメです(純正教に戻りました)。



以下、ちょっと古くてご免なさい。

吉田さん:

>> 明日から、私が誘惑した佐藤(ひ)さんを連れ、中国は内蒙古自治区(内モン
>> ゴル)に汽車撮りに行って参ります。日曜日には戻ります。
>>
>> 年末年始の暖冬から、平年並みの気候になったようで、現地では毎朝−25
>> 度位だそうです。今度こそ、F5の耐寒テストが出来ると思います。
>
> 佐藤(ひ)さんの 耐久テストも するんですかい?

の筈だったんですが、思いの外暖冬で...
俯瞰のための山登りでは、機材てんこ盛りの私なんぞよりとっとと登っていまし
た(そりゃそうか...)。さすが、普段から撮影で歩いている人は違う。


>> PS.「黒くて熱い鉄の塊教」は何時でも信者を募集しております。
>
> 気を付けて いってらっしゃいませ。
> 元気に帰ってらっしゃいませ。

心配有り難うございました。
無事に帰って参りました。


> 綺麗な煙を求めて、深追いしちゃぁ駄目ですぜ!

意外に温度が高かったのと、列車速度が速かったので、そんなに綺麗な煙にはなら
なかったです。それでも、佐藤(ひ)は満足されたご様子。

おひとり、中国現役火車にお倒れ。



             (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
               E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp