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[nikomat:14917] Re: [LENS]AiAF85



倪@宇都宮大学です

  | 中野@愛知県です。
  | 
  |  >たむら@ひさびさ、です。
  |  >
  |  >大越さん:
  |  >> 最近、AiAF85mmF1.8を見て回っているのですが、中に埃が入っている
  |  >> レンズが結構見受けられます。これってなにか構造上の問題なんでしょうか?
  |  中略
  |  >私のAF85/1.4Dもそうです。
  | 
  | 私のAiAF85mm F1.8Sもホコリが入ってます。
  | リアフォーカスとかインナーフォカスのレンズでは、
  | レンズ間の距離がフォーカス動作とともに変わるので、
  | そのときに空気が出入りして、ついでにホコリもはいる
  | のではないでしょうか?
  | ただ、入り易い構造とそうでないものがあるような気もします。
  | AiAF180mm F2.8もインナーフォカスですが、今のところ
  | ホコリは入っていません。

インナーフォーカス(IF)だからほこりが入るということはないじゃない
ですか。

レンズ総合カタログの説明では、IF方式:レンズを前・中間・後群に分割
し、中間群のみが移動、というふうになっています。AF180F2.8(IF)は確
認しておりませんが、AF24-120(IF)をみたところ、前後に移動するガラス
は外からは見えません。おそらくAD85F1.4Dはちがう原因でほこりが入っ
たと思います。

しかし、AF85F1.8D(Sも)はリアフォーカス(RF)方式になっているので、AF
の利用でリアガラスが高速に前後移動し、空気圧によりほこりが入ること
は考えられます。

その他のRF方式レンズに、DC105F2とDC135F2がありますが、レンズ構成図
をみると、ともに保護ガラスがリアに入っています。ほこりよけのためな
のでしょうか。

昔の記事で、掃除機などでレンズ中のほこりを吸い取るとかの荒い技が紹
介されていた記憶がありますが、実際に成功された方がいらっしゃいます
か。

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さて、フォーカシング方式についてさらに少々。

85mmクラスのレンズについて、アサヒカメラ(97年10号)にこんな記述があり
ました。
(引用)この焦点距離の中望遠レンズだと対称性のよいガウスタイプ(正確に
はダブルガウスタイプ)を使うのがまず定石だが、F1.4ともなれば前玉はか
なり大きくなる。そこで、AFに際し前玉を動かさずに高速駆動しようと各社
も内焦(インナーフォーカス)方式、あるいはリアフォーカス方式を採用する。
内焦方式を採ればレンズが長くなり、リアフォーカス方式ではフォーカシン
グの際に、ガウスタイプの特徴である前群と後群のバランスが崩れて収差が
変動する。リアフォーカス方式のペンタックス85ミリF1.4では、ここに設計
者の斬新なアイデアが入って、ガウスタイプの前群に、後群としてテッサー
タイプ的レンズを組み合わせている。後群の第1面がつうじょうのガウスタイ
プのように凹にならないで凸になっているために、フォーカシングしても収
差の変動が少ないという。(引用終)

そこに診断されているP社85F1.4(IF)のレンズ構成図をAF85F1.4D(IF)のと比
べると、両者だいぶ似ていることに気づきます。さらに他社のものも調べた
結果は以下の通りです。

P社 FA85F1.4     IF? RF?     ガウス前群+テッサ後群
N社 AF85F1.4D    IF          ガウス前群+テッサ後群
    AF85F1.8D    RF          ガウス
C社 EF85F1.2L    近距離補正  ガウス
    EF85F1.8     RF          ガウス?
M社 AF54F1.4G    近距離補正  ガウス

AFフォーカシングのために、各社とも苦労していますね。個人的には、
AF85F1.4Dのレンズ構成図を見てみると、まだ完成の域に達してないなあと勝
手に思ったりします。やはりAi85F1.4Sが最高ですね。皆さんのご意見はいか
がですか。
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 倪 永茂  (宇都宮大学国際学部)