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[nikomat:19383] JUPITER9
大越です。長いです。
以前、格安で購入した JUPITER 85mmF2(L) の無限遠がでていないので直そうかと思っ
ているというメールを出したんですが、その後、ちょっと前進しましたので報告しま
す。
まず、購入元(ダックビル)に持っていって相談。交換もしてくれそうでしたが、ど
のみち差額が出ることになるので、自分で直すから教えてくれとお願いしました。
アドバイスとしては、ヘリコイドをばらすと大変なので、レンズブロックとヘリコイ
ドブロックの間に入っているスペーサーを調整するのが一番良いとの事。私の場合は、
レンズが出過ぎなので、少し削る必要があります。ちなみに、厚みを増す場合はアル
ミホイルを挟むのだそうです。
しかし、いきなり削るというのはちょっと恐い。吉田師匠の教えのとおり、元に戻せ
ない修理はなるべくしたくないと思い、まずはスペーサー(直径3cmくらいのリン
グ)の代替品を探したのですが、適当なものがありません。ちょっと考えましたが、
ヘリコイドも重く、グリスアップもしたいので、やはりばらす事にしました。ヘリコ
イドが重いのはこのレンズの特徴ですが、MLリングで使っているとヘリコイドが硬す
ぎてレンズ全体が回ってしまい、使いづらくてしょうがありません ^^;
まず、レンズの絞り環を持って半時計回りに回すと、レンズブロックが丸ごと抜け、
ヘリコイドブロックと完全に分離します。ここのところにスペーサーが入っています。
ヘリコイドの分解は簡単です。1mmと2mmの時計ドライバ(−)があれば全部ば
らせます。しかし、組み立ては大変。4つの円筒をそれぞれねじ込むんですが、ねじ
が複数切ってあり、ねじ込みのポイントが4,2,3個所づつあります。最適な組み
合わせを見つける為には、全部組み上げて、カメラに付けてピントをチェックしなけ
ればなりませんから、結構な手間になります。ちなみに、ピントチェックはカメラの
裏蓋を外し、FEのフォーカシングスクリーンを当てて見ました。
慣れてくると、組み立てのときに締めなくてもいいネジとかがわかってきますが、最
初のうちはまったくわからず、苦労しました。
で、全部の組み合わせを2回づつくらいやったんですが、ついに完全にピントが合う
組み合わせは見つけられませんでした ;_;) ばらす前よりはちょっと良くなったよう
には思うんですが・・
結局、最終的にはスペーサを削るほか無いようです ^^;; ということでノギスと紙や
すりを買ってきました。(工具代で差額分くらいになってしまいそう・・)だいたい
0.2mmくらい削れば良いようです。週末にでもやってみます。
ところで、ヘリコイドの硬さというのはどうもグリスのせいでは無いようですね。グ
リス塗り直しても全然変わりませんでした。
ヘリコイドの回転運動をレンズの直線運動に変換する為に、円筒の一部に切り欠きを
入れて、下の円筒にねじ込んだネジがその間を平行運動するようになっている場所が
2個所あるんですが、ここの切り欠きとネジのクリアランスが足りないようです。
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↑ ■■■■■■
回る ■■ ←●→ 平行運動
↓ ■■■■■■
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この切り欠きをやすりで削ったらだいぶスムースになりました。削った面を少し細か
いやすりで削ってやればもう少しはいいかも知れませんが、私の場合、すでに削りす
ぎてカタカタいうようになってしまっており、これ以上は手をつけられません ;_;)
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