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[nikomat:22056] [Nikon F2][Maintenance][Ni-Cd Battery]
kuri@F2振興会 です。
すみません、Subject間違えたので訂正させてください。
本文は前回と全く一緒、ではつまらないので最後にチャージャー関係のネタを追加し
ます。
F2関連の最後の記事です。
MD-2用Ni-CdバッテリーユニットMN-1とEEユニット用Ni-Cd DN-1のO/Hです。
以前ポストしたNi-CdバッテリーのO/H(どっちかというと新製ですが)とはすこし異
なり、'98版です。(^_^);;
#以前のポストと重複するので入れ替え作業そのものはさらっといきます。
どちらのバッテリーもユアサ製のボタン型Ni-Cdセル 220mAh(推定)を積み上げて
組電池にしたものです。
MN-1が6セル積層で7.2V、DN-1が3セル積層で3.6Vです。
20年の歳月の間にどっかの層がダメになり、
白い粉を吹いた状態になって電圧が出なかったり充電できなくなってしまいます。
電池そのものを修理することはできないので同等品を探して入れ換えます。
#DN-1はケースもリード線もなしの「電池そのもの」なので入手すれば終わり。
以前ポストした時は秋葉原の稲電気(山田さん@Fx7 も書いておられましたね)で全
く同じものを注文できました。
が、今回同様に注文してみると・・・・何か細長い。ん???
オリジナルと比較して細くなってるのは問題ないですが、全長で3mmほど長い。
MN-1のケースに入れてみると見事に入らない。(ToT)
DN-1の方も1.5mm長く、EEユニットのバッテリー室のフタが完全には閉まりません。
問い合わせたところ、メーカーが仕様変更してこの寸法が標準になったそうです。
日本電池のセルも同じ寸法だそうで全く打つ手なし。やばいっす。
MN-1のケース内壁を削ろうか?とも思ったのですが、
3mmも削ると電池が外界に顔出してしまいます。(;_;);;
DN-1の方も無理矢理突っ込んだら本体基板を割ってしまいそうなのでこっちもダメ。
けっきょくモデルチェンジされた新しい電池はクレーム返品しました。
#それにしても、わざわざ現物添付したのに寸法確認せずに作るか?
旧規格のものはストックもないし、生きてるセルだけ寄せ集めて組み替えることも
できないそうで八方ふさがりです。
再度お店と相談したところ、1ランク下の容量で170mAh(表記は150)なら寸法的に
は楽勝だそうです。
考えてみればMDの電池って切れるまで使うことはないよなぁ。
EEユニットに至っては宴会要員だし。(笑)
と、いうことでこっちで作りなおしてもらいました。
うーむ、今度はえらく小さいぞ。(^^);;
・直径方向は緩衝材をカマせればなんとでもなるのですが、
長手方向の寸法合わせはどうしよう。
・適当なスペーサーが見つかったとしてバッテリー本体とどうやって合体する?
・DN-1はスペーサー入れた上に電極板が必要。何で作る?
というあたりが焦点です。
バッテリーとスペーサーの一体化は熱収縮チューブの一番低温で縮むやつに決定。
スペーサーはDIY店で物色してフローリング床の傷つき防止用に家具の脚に貼り付
ける硬質フェルトでトライ。
これ、優れモノでした。片面ノリ付きだし、φ25でぴったりだし、
微妙な厚み調整はカッターの刃を新品にしておけばスライスできますし。
しかも¥330と安いです。(笑)
#もっと贅沢言えるなら不燃材で吸湿性がなければ・・・(ばき)
電極板は銅か真鍮の円盤がないかなぁ、と物色してみてもいいのがみつからない。
#生板から切り出すのも面倒だったので。
と、財布をのぞくとちょうど10円玉が(^^);;
あとはご想像通りです。(笑)
十円玉を磨いて大きな半田ゴテで熱してからリード線をくっつけました。
#現用通貨の変造って犯罪だよなぁ。(内緒モード)
フェルトをぴったりの厚みにスライスして電池と貼り合わせ、
リード線を通してから熱収縮チューブを二重に被せて完成。
あとは本来のバッテリーの配線通りに戻してやれば完了です。
内部寸法が非常にシビアなMN-1に関してはバッテリーセルが小さくなったので組立が
非常に楽になりました。端子の部分だけ気を使えばOKっす。
容量は220 →170mAh と約2割減ですが新品に復活します。
わずかながら軽量化も達成!(笑)です。(^o^)v
数本にわたる長文メールにおつきあいいただきありがとうございました。(_o_)
来週からまたしばらくはML読むのは週1回以下になりそうです。(;_;);;
------------------------以下 追加部分です--------------------
2セット目のMN-1専用チャージャーは電池と一緒にわずか3.5kでGetしました。
もちろんオチがありまして、「動作不良」とはっきり書かれていました。
バッテリーとチャージャーとどちらが不良なんだろう?と思ったものの、
パーツ取りと回路図起こし用でもいいや、と思って持ちかえりました。
正常なチャージャーで充電したところ、バッテリーは完全に死んでおました。
片方は4Vちょっと、もう一方は6Vくらいしか出ません。
(正常なら充電完了時で8.5Vくらいいきます。)
バッテリーは上述の方法でセルを入れ換えて復活しました。
さて、チャージャーMH-1の方はというと、まず電源が入らない。(おい)
しかたないのでケースを外してまずは回路図を書いてみました。
うーん、超シンプル!(^_^);;
負荷側(充電回路)を全部切り離して電源トランスだけの状態から追っていくと、
無負荷のくせにトランス2次側出力が低い。
どこもショートもしてないのになぁ、と思って大本のAC入力をみるとちゃんと100V
ちょいきています。
このチャージャーはワールドワイド電圧対応になってまして、
電源電圧切替スイッチが背面についてます。
トランスの入力タップもその数だけあるワケですが、
100Vっていうのはその中で最低電圧です。
100V:2次側電圧の組み合わせがこのトランスの降圧比としてはもっとも小さいはず。
トランスが壊れていないと仮定するならば、間違った(100V用以外)タップに接続
されていない限り2次側が規定より低くでるはずはありません。
トラブルシュートしてみると・・・
トランスのレイヤー(層間)ショートを疑って各タップと2次側の絶縁抵抗を測り
ます。全部OK。→少なくとも 電圧がかかってない状態ではOKと判断できます。
次に電源電圧はどうか?背面スイッチの位置はちゃんと100Vになってます。
が、内部で100V用タップとの接続を見ると・・つながってないぞぉ。
どことつながっていいたかというとこれが220V用の端子とつながっていました。(笑)
よくよく見れば電圧切替スイッチとその内部の接点を同軸で止めているナットがゆ
るゆるになってました。
そのため選択スイッチを切り換えても中の接点は220Vに張り付いたままだったため、
2次側が低く出ていたのでありました。
と、いうわけでチャージャー回路本体は壊れておらず、無事に復活しました。
#これはホントの意味での修理とはちょっと違うかなぁ。
後日MN-1x2+MH-1をもう1セット格安でGetしてしまいました。(^_^);;
こいつはもっと後のデザインで内部回路もだいぶ違ったものでした。
(電源パイロットランプと急速充電インジケーターがLEDに変わったものです。)
MD-2専用のNi-Cdばかり3セットもあってどーする?と思います。我ながら。(笑)
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栗原 光春(Kurihara Mitsuharu)
e-mail1:juria@da2.so-net.ne.jp
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