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[nikomat:23088] Bronica 40mm/F4 & NikonF 20mm/F4



ひうら@きょうだいです。

光永さんからも指摘のあった、ブロニカの 40mm/F4 と
F 用20mm/F4 の関係について気になったので、昨晩簡単に
調べてみました。発売時期、レンズ部の見た感じ、
レンズ枚数(8群10枚)などが似ているので。
調べたのはフランジバック(というより、後ろ玉の位置)です。
ノギスを持って帰るのを忘れたので適当な計測結果ですが。

フィルムレール --> 後ろ玉
75mm/F2.8 約 59mm
40mm/F4   約 69mm

40mm レンズは超広角のわりに、フランジバックにちょっと余裕を
残してあるのが思わせぶり。

そこで、F 用の 20mm/F4 のフランジバックがこの値のちょうど
半分でなければ、比例設計ではないということになります。
(一致したからといって比例設計とは限りませんが)
しかし 20mm は手元にないので、F マウントの他のレンズや、
ミラーの移動軌跡を見つつ考えてみました。

Nikomat FTn では、ミラーアップの状態でミラーの前端は
フランジ面から9mm 程度奥の位置になっています。つまり
後玉はここより前であれば干渉しません。実際にはミラーの
先端は円弧を描いているので、それよりもやや後ろまで
玉を後退させることができると思います。

Fマウントのフランジバックは公称 46.5mm なので、この値と
合わせてみると、フィルムレールから後玉までは 37.5mm
程度は離れてなければならないということになります。
しかし先ほどの 40mm レンズを 1/2 すると、35mm 程度
になるので、0.5 倍の比例設計とすると干渉しそうです。

というわけで、ちょっと比例設計ではなさそうだなぁ。
と思ったんですが、光永さんに見せてもらった 20mm は
極力後玉を後退させていたように思えるので、ギリギリの
線を狙っているのかも知れません。
一度、バルブにしてノギスで測れば分かるんですが・・
(僕の方の計測も確かではないし)今後の課題?

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僕としては ブロニカ用 40mm は PC 28mm/F4 との関係の
ほうが深いんではないのかなぁ。となんとなく思ってます。
こちらも、発売時期的にはけっこう近いし、群・枚数も
同じ。40mm を 0.7 倍すると 28mm になります。
(ちなみに 50mm を 0.7 倍すると 35mm になる。)
40mm レンズのバック 約70mm を 0.7 倍すると 49mm と、
Fマウントのフランジバックもクリアするから、シフトレンズ
としてはうまく行くんではないかなぁ。というところ。

そう考えると今度はブロニカ用とF用
Nikkor-H 50mm/F3.5 と PC Nikkor 35mm/F3.5 6群6枚
Nikkor-O 50mm/F2.8 と PC Nikkor 35mm/F2.8 7群8枚
の関係も気になってきます。

どちらにしても、ニコンのレンズの構成図を見てると
20mm/F4   -- PC 28mm/F4   -- Bronica 40mm/F4
28mm/F3.5 -- PC 35mm/F3.5 -- Bronica 50mm/F3.5
             PC 35mm/F2.8 -- Bronica 50mm/F2.8
なんかはよく似てる感じがしますね。

画角と明るさ、フランジバックがある程度同じだったら、
他のタイプをベースにして設計することもあるんだろうな
とか思います。特に、上記の F4 系列のレンズが発売時期
も近くて、しかも F 用は両方とも F3.5 から暗くなる方向に
リプレースされた、という事実がなんともいえない。
結構、ハマリ設計だった?

というわけで、
では。