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[nikomat:23992] Shinojima Effect(2)



実録・しのじま効果を斬る。

この所MLを賑わしている、しのじま効果とはいかなるものなので
あろうか、この手の超能力物は古来より「てづま」であったり、人の
心理的裏をかくトリックであったり、その解明も夢があっても良いと、
とかく曖昧にされて来た。
今回はMLを代表して、「サービス版からもレンズ性能がわかる男」
と自称する、目利きの丹後屋となんでも興味のmgmがそれを検証
するため、昨夜銀座レモン社近くのOLで蒸せ返るとある喫茶店で
実行された。

mgmが到着したときにはすでに二人はリラックスして談笑中であり、
S効果の持ち主は、なぜかNTT・消化栓班とか書かれた白い工事用
ヘルメットをもっており、とっても通信研究所の研究員の片鱗は無く
工事現場のあんちゃんであった。地下足袋もはいていて欲しかった。
しかし、このヘルメットがピラミッドパワー呼ぶNTTの新兵器だっ
たのだろうか?

すでにコーヒーは飲み干され、PentaxSV(黒)を前にS氏はウォーミ
ングアップをすませていた。OL達を背にした、S氏には目移りも
極度の興奮も無く、実験条件は整った。

いつもの挨拶ののち、検体として、諏訪湖合宿ではじめてフィルムを
いれられた、Pax-M4(愛称:日本製ライカM5)が取り出された。
はたして、M5はS効果の犠牲になってしまうのか?

m:これがM5ですよ、ファインダーもきれいにしたから、・・・
s:きれいですね。
m:フィルムが残っているので撮ってください。
t:まだ入っているの? 写りを見たかったのになー。
丹後屋はいつもの露出計を取りだし、露出の指示を出す、
S氏はおもむろにフィルムを巻きあげる、特になにも起こらない。
丹後屋に向けて、シャッターをきりつつ、
s:あれーっ、ぶれちゃった。
一瞬、来たかと思わせる、緊張が張りつめ、また緩む。
s:もう一枚。あれーっ、巻けないよ。
m:もう一度、シャッターを押すんです。ほらね。
気をとりなおし、撮影、立会人は気がきではない。
3枚目を巻きだし、巻き終わろうとしたその瞬間で
あった。
s:えっ、巻けないよ。
m:そんなことないでしょ。・・・・!?
t:見たぞ、見たぞ、しのじま効果!
M5を手にとり途中で固まってしまったレバー を確認する、立会人。
m:フィルムがなくなっただけかも、巻き戻そう。
しかし、M5は無残にも150度ほど開いたレバー まま、S効果を記
億していた。
同時に、心配になった丹後屋は自分のPentaxを確認し、ほっとため息。
s:いやだぁーー。なんでこうなるの? でも、今日は前兆があった
んだよねー。 東京駅でさ、つかってた傘が急に開かなくなっちゃって
捨ててきちゃった。

およ、

t:今度、オフミが有るときにはさー、傘開いてみて、開かなかったら
カメラ触っちゃだめだよ。
s:そうか・・・。

果たして、立会人のもとしのじま効果は確認されたのであった。
いまだ、PaxM5のレバーは戻らない、しかし、
m:(外付けの)露出計は動いてる、よかった。
s:だって、触らなかったもん、 ヽ(^o^)丿\(^o^)/。

いや、ビデオが必要でした。
しかし、一番しょぼんとしていたのは、S氏であったことは
言うまでもない。 (元気だして、ね)