[nikomat:24973] C-PL filter

[Masahiro Ishii <mishii@pi.titech.ac.jp>]

石井＠東工大です。

円偏光フィルタについて教えてください。

＃　私なりの解釈を書いておきます。
＃　光の進行方向に垂直な平面上に電場ベクトルの先端を投影したとき，
＃　その軌跡が円になるものが「円偏光」ですよね． この円偏光には
＃　回転方向に合わせて「右（まわり）円偏光」と「左（まわり）円偏光」
＃　があります．円偏光板は直線偏光板と1/4波長板(位相差板)の組み合わせ
＃　で構成されます。

右円偏光フィルタと左円偏光フィルタを入手したいのですが、
カメラ用のフィルタで代用できますでしょうか？


何をしたいかと言いますと、

両眼立体視による奥行き画像を作りたいのですが、左右の画像を
左右の目に分離して見せなければなりません。偏光メガネ方式は、
偏光の振動方向の違いを利用して左右の画像の分離を行います。
直線偏光板を用いた偏光メガネによる立体表示では、各ディスプ
レイの前には偏光板を直交させて置き、映像を偏光メガネを通して
見せます。
しかしながら、メガネをかけた頭を大きく傾けると、ディスプレイ
からの直交する偏光の分離が不完全となることから、他方の画像が
しだいに見えてきてしまい、立体視ができなくなります。この現象
をクロストーク(cross talk)といいます。この問題は円偏光板を用
いることで解決できます。
さらに、線偏光フィルタはCRTディスプレイとの組み合わせでは使え
ますが、液晶プロジェクタには使えませんでした。液晶プロジェクタ
から出る光（画像）に偏光特性があるようなのです。

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Masahiro Ishii  mishii@pi.titech.ac.jp