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[nikomat:25631] Re: Digest of nikomat ML.



丹後屋す

> > コンセプチュァルアートとか言われた芸術の、日本での
> > 「走り」のような人ですね。
> 
> どのへんから出てきたんでしょう?
詳しくは分かりませんが、
美大在学中から、活動を始めてるようです。
白衣を着用した数人の人間が、繁華街で清掃活動(らしきこと)をする
というのが、デビューの頃の初期活動の一つ、というのは紹介記事を
読んだことがあります。
比較的知られるようになったのは、70年代、アサヒジャーナルで「桜画報」を連載
する頃からですね。(同じ頃佐々木マキなんてんのもいた)
その前に、「零円札」配布運動というのをやってるか。
この活動では、偽札製造ということで、逮捕。前科になってる筈。

同じ頃に、カメラ毎日に「カメラが欲しい」に出てくる小品の幾つかを
連載で書いてます。当時カメラ関係の小文はカメラ毎日だけに書いていた
と思います。カメラ毎日が廃刊になったあとも、毎日グラフ刊になった
別冊(毎日グラフの別冊という形式ですが、実体はカメラ毎日別冊でした)に
小文を発表してます。

あとは、80年代になって、芥川賞授賞、「写真時代」誌でトマソン活動、
路上観察学会ときて、出版界ではメジャーな書き手の一人になってます。
あとは、カメラに関しては、メーカーのユーザー会会報や、アサカメ、ポンカメ
その他もろもろ書きまくってるのは、御承知の通り。

> カメラのことはわしはよくわからんのですが、望遠鏡に関しては、
> よくわかるので、やっぱムカムカするものがあります。
> マニアでなくて、ディレッタントっていう感じの構えがきにいらない。
> 実は、周囲の人にコミットするための道具としてつかってるというかんじ。
無知なんだけど、それを知ってて更に無知を装っている風に書けるのが
ある意味、「技」なんでしょう。だから、ライカ特集の本には、
ライカに「一家言」持っている風な紹介文つきで、ま、どうでもいい感想文を
書かせて貰える。
(わからない、しらない、と書くなら、ちょっと本屋に行って調べてから
  書いたらいいだろう、と言いたくなります)
「触ってもいいですか」という中古カメラのあれこれに触っての感想文集は
ヒイキメなしで、面白いです。カメラの機能のあれこれを表現する言葉が
ユニークですから。初期のも愉快です。ニコンFをグラム幾らの世界から救出
する話など、よく出来てますよ。