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[nikomat:25932] [Nikon][F5] F5-DATA (Re: F5 correction)








宮崎っす。


少し古ネタ、乱入します。

やぁ、rin@NewFM2さん:

>> よしだ っす。
>>
>> F5の
>>  (1) non-AI爪改造は 改造費 8,000円で 2週間入院
>
> これはAI爪を可倒にする?ことで、non-AIレンズが付くようになる。
> と、大体察しがつくんですが。
>
>> (2) 写し込み濃度のベルビア対応調整 は 保証期間内 無償
>> (3) メモリ倍増は、部品代 3,300円+工賃 8,0000円 で 2週間入院
>> だそうです。
>
> (2)(3)をすると、どう変わるのでしょうか?

この後に吉田師が答えてくれましたが、両方やった人の話として補足をば。

というよりもう個人的な話になっていますが...


まず、(2)について。

フィルムベースの厚さとかの問題があるらしいのですが、MF-28 を使いその
ままの状態でRVPにコマ間データを打ち込むと、データバックからの印字が
薄く、全くと言っていい程読めません。

たまたま、2日ほど前に調整前のポジが出てきたので再見しましたが、ポジを
ビューワーの上に載せ、Peak×22 のルーペでチェックしても殆ど見えないく
らいに薄いです(かろうじて打ち込まれた事は分かるが文字判別不可能)。

私のRVPの使用法は+1の増感現像が標準で、F5への感度セットは ASA80
です(実際には ASA64 〜 ASA80 で露光)。MF-28 データバックの感度設定
モードを Auto にしておくと、ASA80 に対しての印字濃度が設定され印字され
ていた筈ですが、RVPの場合は殆ど読めません。

F5用 MF-28 のコマ間データの写し込み方法は、他(F3/F4用)とは違った特
徴のある方式で、アルファベット文字とかも書き込めますが、条件により印字
が薄くなるようです。


コマ間読めないポジをいきなり55本も作ってしまった、その後のアクション。


1.ニコンSCで相談したら、取りあえずサンプルを持ってきてねと言われた。

2.サンプルを持って行って見せたら、MF-28 の設定をMモードにして、L
  (low)で撮ってみてと言われた。

3.やっぱり印字濃度が薄い(少しは読める)ので持て行ったら、今度は工場
  送りの改造になりました。ただ、RVPの特性に合わせてかなり強くして
  しまうので、フィルムの種類によっては印字濃度が濃すぎて字が潰れたり、
  印字が滲んで画面端に掛かりそうになるかもしれないとの注意を受けました。

RVP対応改造した MF-28 の場合、RVP以外の使用時には、感度設定をMモー
ドで低めに設定したりして、試してみる必要があるかと思います。

改造後のコマ間データはバッチり読めます。
ちなみにF4用の MF-23 は、印字方式が違うため、コマ間データはそのままで
もRVPで十分写ります。また、MF-27/28 の画面内印字の方は従来方式の印字
方式のため、調整の必要はなくRVPでも写し込めます。



(3)について。

昨日、メモリー増設改造の終わったF5を新宿SCから回収してきました。

F5は F90XS と異なり、何も設定しなくても撮影データを蓄えていきます。
どちらの機種も最初から、撮影データ記憶用メモリーを搭載していますが、F90XS
の方は外部から設定しないとそのメモリーは使用しないままです。

F5の場合、ディフォルトのデータ記憶モードは、Aモードと呼ばれる最も少な
い情報の記憶ですが、36枚撮り80本ほど記憶でき、一杯になると古い物を上
書きして行きます(初期設定では、データ上書き時の警告表示が無いので、ユー
ザーはデータが蓄積されているのも、満杯になってくると上書き状態になってい
るのも解りません)。

これはどのF5でもそうで、初期設定をしなくてもフィルムを詰めてあげれば、
シャッターを切る度にその時の撮影データはメモリーに蓄えられていきます。
一度はザウルスやPCに接続して設定してあげないと記憶し始めない F90XS と
は異なります。

撮影データの記憶方法には、内容によりA〜Dまでの4段階があり、その変更はP
Cに接続した上で、別売のフォトセレクタリーによる操作が必要です。
また、4種類のうち、MF-28 を装着しないと記憶できない項目もあります。

Aは最低限のモードで、シャッター速度/絞り/焦点距離/使用レンズの開放f値
が記憶されます。その他の項目として、測光パターン(マルチ/中央重点/スポッ
ト等)とか、露出補正値とかが(細かいことは忘却)あります。MF-28 装着時には
、
日時分秒データの記憶が可能で、A+日時分秒で、Bモードになります。

Bモードですと、標準で約40本位記憶できるようです(マニュアルよりの情報。
パンクさせて調べた事はない)。私の場合、コマ間にも日時分秒データを打ち込ん
でいるのですが、データ整理上便利なのと、データをフィルムと照合させる際に
大変便利なので、容量に問題がない時はカメラにも記憶させています。


標準のF5ですと、1回の撮影で40本を超える量を撮りそうな時は、Bモード
ではパンクしてしまいますので、従来はAモードにしていました。メモリー増設
改造することにより容量が倍になり、Bモードでも80本近く記憶可能になるので
、
今回改造いたしました。私の場合、1回の纏め撮りでのMAXが、現在は50本位
なので、今回の改造により、Bモードでもメモリーパンクの心配なく連続撮影する
ことが出来るようになりました。



             (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
               E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp