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[nikomat 2123] PAX repair
まごめっす。
PAX−M4の修理をしてみました。
PAXシリーズをお持ちのみなさんへ
ヘリコイドに固まったグリスの修理をして見ました。
巻きあげ系のグリスも同様に直しました。(しのじま効果がでていた!)
たなべさん曰、「PAXの共通の欠点はヘリコイドのグリスが固まる」事のようです。
わたしのはM4ですが、1月末の滝沢で、高田先生のM2、M3を
みましたが、構造は同じようなのでどれも直せそうです。
0)巻きあげ系は裏ブタをはずし、ボディの底にあるねじ5本 をとる。
ふたがはずれ、リンク機構とラック&ピニオンがみえる。
これらにこびりついているグリスを拭き取る。
グリスの拭き取りには、Aベンジンを使いました。
ここからがレンズ。
1)SLRで言う所のミラーボ ックスをのぞくと遮光板が見える。
これは、左右のねじ2本で止 まっている。
2)ねじを外す。左右の遮光板は取れるが、上下は引っ張り出せない
(なお、最後に遮光板を狭い穴の中で組むのが結構難しい。)
3)ここで、レンズシャッターの巻きあげ方やシャッターリリースの
方法をちゃんと確認して置きましょう。
(レンズを戻すときに間違えや無理をしないためです)
4)レンズを固定している3本のねじがみえます。これをはずし
レンズを抜きます。マウント面にもグリスがついてちょっと
力が入りました。
5)レンズにはヘリコイドが見えますから、フォーカスリングを
まわして硬さを味わい、Aベンジンをつけた綿棒でグリスをとる。
無限にした状態でとれるグリスだけですっかりスムー ズになりました。
6)さらに、レンズシャッター羽根の油とりもできます。
レンズの後ろのエレメントをはずします。(すり割り外しが必要
です。)すると、絞りとシャッターがむき出しになり、やはり
Aベンジンでくり返し、しつこくふいて行く。
ただし、シャッターや絞りの表面はふけないのでシャッター面に
グリスの拭きむらが残ってしまった。(かっこわるい)
7)あとは逆に組み立てるのみ。難関は遮光板の組み立てです。
参考)
・レンズの表面からシャッターのアクセスはできなかった。
(方法がわからなかった)
・ボディの上カバーを外したかったが、ねじは3本で、
アクセサリーシューの下、巻き戻しレバーの下まではとれるが、
最後の1本は前面のPAXマークの裏に隠れていて、マークを
はがすと再生不良になるため、今回は断念。ファインダーの汚れは
取りきれず。
Do it yourself, but on your own risk. でね。
結構楽しめました。
Nobutaka MAGOME
Nikon Corporation, IC Equipment Division,
2-6 Designing Section
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