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[nikomat 2687] minor change
よしだ っす。
我々が なかなか気付かないだけで、レンズもカメラも しばしば
マイナーチェンジしているように思います。
# F2フォトミックファインダーの前期・後期のように、開けな
# ければ 気付きにくいこともあります。
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まず、Nikonos 用レンズの 絞り羽根の件ですが、、、
このレンズは 「瞬間絞り込み」*ではない*ので、今回の話とは
別ですね。
35/2.5 は 現行品も6枚ですが、ほぼ円形です。
こってりした羽根を使ってます。
瞬間絞り込みのレンズでは このような 重なりの大きな羽根を
使うのは 困難です。
# 逆に Nikonos用レンズですと、2重構造ゆえ、羽根の重なり
# よりも 羽根そのものの大きさのほうが 問題になると 思います。
UW20/4 では 5枚しかありませんが、なんとか円形に近くして
いるため、重なりの大きいアイリス絞りになってますよね。
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先週も 書きましたが、コーティングなんかも 日進月歩の技術なので
同じレンズでも あるロットから コーティングが変わることもあります。
これは 比べてみれば 気付くはず。
また、Auto Nikkor なんか、AI改造やっていた後期、どうして
シリアル番号で改造の可否が決まるのか? と思いませんでした?
これも よく見れば気付きますが 絞り環の構造が違うんです。
最初は 絞り環自体が ピッチ0.3位のネジでした。この頃は
絞り環にネジが 一本付いています。
今は スコッと 止まっているだけです。
さらに、それぞれの方式に、絞り環内側の、絞りクリックの
位置の違いなどがあります。クリックそのものが 板バネか、
コイルばね&ボール か、という違いもあります。
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っつうことで、Ser#が 新しいことに 超したことは無いし、
概観だけでは確認できない 性能向上が あったりも してます。
だから、私は 常用しそうな、特に単焦点レンズに限っては
少しでも良い画質を追求したいので、基本的に 新品購入し
ています。
また、特に AFレンズのうち、プラ鏡筒のものなんかは
金属なら変形しそうなショックを受けても 割れなければ
分からない部分があるので レンズ位置の狂いなどが恐いです。
# いくら何でも、SCでは 投影まで 見てないと思う
# (あそこに そんな大きな暗室なんか あると思えない)
# ので、中古レンズは 恐い という気持ちは 常にあります。
「レンズは できるだけ 開けない方が良い」というのは
鉄則ですね。締め加減一つで性能が 変わりますから、
OHに出しても、要求しない限り 全部バラバラにはしない
ようです。(SCに初めてOH出したときに 聞いた)
# 絞りの前後は、レンズを緩めない&金属部の大きな面で
# 位置出ししている ので、絞り部のOHだけは 安心らし
# い。まぁ ここは よく修理対象になる部分ですので、
# そういう 鏡筒設計になっているわけですが。
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Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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