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[nikomat 7323] Re: ensyu-OLM Report(Re: CHANGE E-MAIL ADDRESS)
松下です。
[nikomat 7305]At 5:22 PM 99.8.30 +0900, Suguru Yamane wrote:
>やまね@いわたっす。
>楽しい一日でした。松下さんお付き合い有り難うございました。
いへいへ、お疲れ様でした。
帰り道、うとうとしてしまい失礼しました。
>*松下氏、なにげに背中を押す
>ガストにて3時間近くたむろした後、浜松市内の亀裸店で涼む。
>天然クーラー車のためバテるまつした氏。(^^)
>やまね80-200F4を物色。まつした氏背中を押すが、踏みとどまる。
話の中で80-200/4が出てきたので、中古の置いてあることがわかっている
お店に誘導したのですが(^^;;
>*突如北上し、静岡県最奥の地へ。
>なにげに水窪町を目指して北上。撮影行となる。
>まつした氏は「地を這う系植物」フリークと判明。常にレンズは地面に
>向くのである。
行楽の人が「何撮ってるんですか」と声をかけてくれたのですが、ふと
我にかえると真実を話しても通じないだろうなぁと思い「いろいろ」と
しか答えられませでした。本当は「植物の神秘を撮影してるんですよ」
と答えたかったのですが(?)
当日持参の50mmf1.4sと105mmf2.5sは室内撮影を行っただけでまだ一度も
屋外撮影して無かったのでちょうどと思い、テストすることにしたんです。
レンズのテストと言えば、私は植物に限ると思います。植物の形状や色彩
の多様性というのは人工物のそれなんかと比較するのもおこがましい程に
すばらしいものです。しかし住宅地で見る植物は生命力の表出に関しては
残念ながら非常に悲しい状態です。大量の砂や埃にまみれ、乾燥した風に
吹かれ、栄養と水分の補給原である幹の根元は大切な落ち葉が取り払われ
てもう翼をもがれた鳥のような状態です。ですが、植林されていない山間
部の植物はみなぎるエネルギーで vividに輝いており、様々な種類の様々
な大きさの、そして様々な形状の様々な色彩で溢れているんですね。山の
植物は汚れることなんてないんですね。汚れるのは人工物を溢れさせてる
人間がいるからでしょう。したがって、そこで撮影すればレンズのいろい
ろな側面からの力が試されるというわけなんです。
もう一つは植物に対するアンチテーゼなんですね。植物といえばもう「花」
という位被写体としては確立した地位が築かれていますが、私は美しい花弁
をつける園芸種だけが被写体になりうるということに疑問を感じています。
ある被造物は生まれたあと価値が減衰し最後に朽ちて無価値になる、という
のは信仰とまでは言いませんが、かなり作られたものであると思います。
人間は20才前後をピークとしてそれまでは成長、その後は衰弱という見方
というのが身についていると思いますが、この考えはあまりよくない。
私は、生物に関しては、その瞬間瞬間に最高の状態であると感じることが
大切だと思っています。人間なら10才には10才、50才には50才、
そして90才には90才において最高なのです。植物の種類においても同じ。
だから被写体はつねに最高の状態でいつも我々を待っていると、言えなくも
ないというわけなんですね。
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松下 健治
email To: kenji@comm.yamaha.co.jp