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[nikomat 7432] [Minolta] Re: History X




宮崎@長くなったっす。


丹後屋さん:

>> 襟巻きトカゲと同じで、製品の方は?でした...
>
> 結構今でも中古屋さんに並んでいるので、そこそこ売れたんじゃない
> でしょうか。

はい、そこそこは売れたとは思うのですが、大場久美子とかリトルニコ
ンに比べるとあまりお見かけしませんよね。広告の効果があったかどう
かがねえ...宮崎美子の写真入りの販促パンフっちゅーのもありまし
たが。


>> 稔田だと、漆塗りのカメラというよく分からないのもあった(PENTAX
>> 645も) => α707si japan 何が japan なのだろう?
>
> japan というのは漆と言う意味です。

研究社英和中辞典で調べました。
確かに japan には「漆」の意味があるのですね、知らなかった。
でも、一般の人がカメラ名の後の japan の意味が分かるかと言えば難し
いなあ。もう少しわかりやすい名前はなかったのだろうか。


>> X−1って、中古店の店頭以外では見たことないです。
>> X−1モーターは1回だけ(1987年の話。その人は2台使っていた!)。
>>
>> 「これはX−1と違って、丈夫なんだよ」とその人は言っていました。
>
> モーターに関しては、気合が入ってましたね。定期メンテサービスとい
> うのを行っていた筈です。広告で、F1マシンと同様、定期的なメンテナ
> ンスが性能の維持には必要です、とかうたってました。

うーむ、定期メンテナンスとは。
しかし、定期メンテナンスを行わないと維持が難しいメカと言うのも問題
だなあ。メンテナンスがずっとタダだったらまだいいですけど。


>> X-1では、セルフレバーの脇に、帯状のスイッチボタンがあり、カメラ
>> を握ると自然に通電するようになってました。

これ知りませんでした。
写真で見るX−1の前面には、セルフタイマーの隣に四角い縦長状の部品
が付いていまして長年の謎でした。
私は指を掛けるグリップだと思っていました。


> X-700になってからは、MPSとかいう言葉も使ってた。

minolta program sysytem の略でしたか。


> X-600はフォーカスエイド、X-500はX-700の廉価版のようなカメラでしたね。

しかし、よくご存じで。
これらの機種が出た頃、私自身は自分のFMを手に入れて、ニコンのレン
ズやアクセサリーの方に感心が回っていた時期でした。他社のカメラに関
する興味が薄れていて、この時代のカメラは詳しくありません。

当時は、違うマウントの複数のカメラシステムを持つとか、考えませんで
したからねえ。


> X-600の巻き上げレバーは軍艦部に埋め込まれるような形状で、それをそ
> のまま使ったようなただのMFカメラがX-300という輸出専用機。それの技
> 術移転がテクサーとかいう中国製SLRかな?

NewX-700 なのですが、現在国内で新品販売されている物は、どうも中国製
のようです(今度確認)。αの生産・販売が落ち着いてきた頃、X3桁シリー
ズの生産諸設備を、稔田は中国に移転したのではないでしょうか。それが稔
田の生産子会社なのか、元から現地にあったそれなりの企業で、委託生産な
のかは分かりませんが、その後Xシリーズボディは中国で生産が行われ、
輸出仕様の廉価機 X-300 とその後継(?)の X-370(こちらはレモンでも
売っていたと思います)を生産、そのうち NewX-700も作られるようになっ
たかと思います(推測の域を出ません)。

ライセンス上どうなっているかは知りませんが、X廉価機を作っている中国
メーカーが、そのボディに違う衣をかぶせたのが、MDマウント仕様のテク
サーではないでしょうか。マウントの互換はともかく、かなり似た作りに加
えて、ワインダーGがそのまま付いてしまう辺りがかなり怪しいです。

NewX-700 は近々販売を辞めるという噂(噂です)も聞きました。
一時期ヨドバシで扱っていたXもどきのテクサーですが、私自身レンズを1
本持っているので(稔田ボディはなし)、もしアキュートマットなら欲しい
ですね。ボディだけなら以前は実売1万円(新品!)ぐらいだったとか。
もう扱いは辞めてしまったのかな...


> キヤノンフレックスの頃からFLに、一度変更し、それからFDですね。
> 確か、FDにするとき、キヤノンはこれからマウント変更は致しません
> と、広告を出してます。#EOSはなんなんだよ

裏切り者じゃあ、火あぶりじゃ。
広告の隅に小さく「今後20年間は」と書いてあったりして。


> キヤノンフレックスは、RF高級機のキヤノンが満を持して発売するSLRと
> いうことで、相当期待されたカメラだったようなので、それのマウント変

F対抗と言う意味もあったらしいのですが、今見ても「これじゃあ対抗で
きんなあ」と言うのが感想(親父が貰った当時のカタログを見て)。


> 絞込み測光がもっとも正確なんだ、って、キヤノンは結構長い間主張し
> てFLを売りつづけて、FDに変更ですからね。

FTの頃の雑誌広告とかは、執拗に絞り込み測光をアピールしています。


> 「ゴロー」誌、激写のデロデロアップも何年にも亘って数が揃うと
> それなりの存在になるから、持続は力なり、っす。

大学時代の3つ下の後輩が廃刊号を持っていましたから、既に廃刊から結
構経っていますね。「GORO」という謎のタイトルは、いわれが不明の
まま。



あにじゃ:

>>>> XG−Eの方が、XDと同時デビューの絞り優先AE機。
>>>
>>> しかも、マニュアルにすると、TTL露出計が使えないという変な機構でした。
>>
>> これ、自信がなかったので書きませんでしたが、やはりそうですね。
>> ここらの稔田のカメラはシャッターボタンが変わっていまして(CLEも
>> 同じかな)、指で触れると(押さなくて良い)人間の皮膚の通電(?)を
>> 利用してスイッチが入ります。ただし、手袋した場合は作用しませんから、
>> 従来どうりの半押でもスイッチが入ります。これはXDも同じで、後のX
>> シリーズも受け継いだかな? αは違うよね。
>
> 最初,この◎模様のシャッターは何かなぁと思ってました.
> で,電源ONにしてても,なんか露出計表示が付いたり消えたり
> するなぁと.
>
> 例の,大阪某老舗写真屋の女性社員が持ってたんですが ^^;
> (確かモードラもあった)そのころ持っていた Nikon FE と比べても,
> 布幕だし,なんかヤワい感じ,と思ったのを覚えています.
> (まぁこのころのはニコンと比べるとどこのもそうかな.)

当時の他社のカメラはどれもそうだと思います。

高校や大学の写真部の同級が、AE−1PとかXD,XG−E、MESuper、
OM1とか持っていまして、機材が足らないときは借り入れていました。
他社のこのクラスは、細部とかコストを落とせるところは大変安い作りです
(OM1はそうでもなかった)。

私のは後期のFMでしたが、巻き上げの部の作り(内部)とか巻き戻しのパー
ツでは全く手を抜いていないので、他社機の巻き上げとか巻き戻しノブあた
りの関連プラパーツとか「安っぽいなあ」と思っていました。普及機にコスト
惜しまない作りのニコンがちょっと異端(安く作るのがヘタ?)なんでしょ
うけど(このあとEMを初めとするシリーズも出ますが)。

XDなんていいカメラだと思うのですが、値段のわりには巻き戻しノブあたり
とか安い作りなんです。当時でも「もう少しお金掛けたら?」と思いました。

FMもFM2以降になると、プラパーツが増えますね。
フィルムホルダーはともかく、裏蓋ロックレバーが安っぽくなってしまう。
FMの巻き戻し部付近は金属パーツだらけで、それも精度が高く作られていて
(巻き戻しノブを起こして操作すると分かる)クロームメッキのロックレバー
と共に他社の普及機でない作りでした(当時は安く作ると言う考えがないのか)。


> 露出計の表示の明るさもシーンの明度によって補正されるんだったかな?

XDはともかく、XG系はここまでやっていないと思います。
私が覚えているのでは、A−1がファンダー内のLED表示を変えています。


> マニュアル露出時に露出計が使えないという欠点はCLEにも
> 引き継がれてますよね.(この問題がなければもっとCLEは
> 人気が出てるかも).露出計表示に合わせるんなら,AEでも一緒
> (露出補正もあるし)と思ったんでしょうけれど,・・・・・
> そうは問屋が卸さないと言うか,・・・

ふと思ったのですけど、ニコノス4がEM、ニコノス5がFG(?)と関連が
あるように、基本的な部分としてCLEとXG−E(S)という繋がりがあっ
たかもしれません。


ではでは。


             (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
               E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp