[nikomat 11942] S3M（Re: Re: Fisheye MiniOFF

[SATO Yoshiyuki <fwnx6013@mb.infoweb.ne.jp>]

丹後屋す

おはようございます。

> > ご希望があればＳ３Ｍも持っていきますが。
> こ、こ、これ触らせてください。

昨晩、S3Mを触ってまいりました。
田辺さんは、姿を見せるなり、無造作にカバンから取り出し、
「ハイ、これ」と、プチプチビニルに包まれたS3Mを
私の膝の上に置きました。
「おぉ、そんな。もっと、丁寧に」とも思いましたが、早速包みを開き、
まず、一拍一礼。神々しいですねぇ。
表の塗りは、田辺さんのHPで見られる通りかなり綺麗です。
色んな本に紹介されているように、正面から見た姿はただのS3ブラック。
これは、レンズをつけてあっても、外して中がみえていてもどちらでも
そうです。
シャッター幕は、35ミリフルサイズをカバーするように動きます。

後姿のファインダー接眼窓をみてS3Mと分ります。アルバタの光像枠を
選択するレバーはやや脆弱な印象。スライド操作はチョット固めで、
壊れないかな、と少し心配になるほどでした。
ファインダーの見えが悪いのは意外でした。
アルバタ光像枠の位置が悪いのではないか、ということでした。

フィルムを巻き上げてみると、最初、レバーが普通のS3の動作量の
半分しか動かないことに、戸惑いを感じます。
この操作で、一齣分のフィルムの巻き上げと
シャッターのチャージをするんですから、トルクは大きいです。
普通のS3のフィルム巻上げ系とシャッターチャージ系の改造を
最小とするような変更だったのでしょう。MDの動作に合わせると
フィルム巻き上げ系には手をつけず（つまり、レバーの移動量と
フィルムの走行量の関係は、通常のS3と同じ）という変更に
ならざるを得なった、ということなのでしょう。

裏蓋をとると、ハーフフレームが目に鮮やかです。
裏蓋のフィルム圧板はフルサイズをカバー。
中の塗装はS3と同じ。ガイドレールやスプロケットの仕上げも同様。
殆ど使われていない個体のようでした。

ウツキカメラで値札も付いてないところで値段も聞かずに「買った」
と声をかけたんだそうです。
まさに、その場にいたからこそ買えたカメラ。
コレクターにとっては至福の一瞬だったことでしょう。
世界中の195台の中の一台なんですから。

では