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[nikomat 12279] Re: JVC Digital Camera
ひうらっす.
> まごめっす。
>
> きっとあにじゃが出てくるとはおもいますが、・・・。
ううう :-)
オーディオで,デジタル録音するときに,AD変換器の前に
ローパスフィルタっちゅうのがありますが,これと同じ
役割です.
細かい縞模様を撮影しつつ,その縞模様を遠ざけていくと,
画像の上ではその縞の間隔が狭くなっていって,そのうち
見えなくなる(グレーに見える)というのが理想です.
しかし,画像上の1点の明度を見ていると,その点の明度は
(ピントが外れていなければ)常に白か黒かのどちらかしか
有り得ない.
そのため,非常に優秀なレンズと,1画素の面積が小さい
(画素の間隔が広く,面積が小さい)CCDを使うと,
CCDのピッチよりも,縞模様のピッチが小さくなったときにも
やはりまだ,画像の各画素は白または黒の値を持ってしまいます.
で,縞模様を飛び飛びにサンプリングすることになってしまい,
実際の模様よりも荒い縞模様が出来てしまう.
これをエイリアシングというわけですね.
画素が面積を持っているとこの影響が小さくなりますが,
0にはならない(隣り合う画素が重なり合ったように
なっていて,特定の感度分布を持っていると,こういう
処理は不要になるんですが)
#自動車が走っているところをビデオカメラで撮影すると,
#ホイールの回転が上がっていくにつれ,その動きが止まって
#見えたり,逆回転になって見えたりしますが,これが時間方向の
#エイリアシングで,デジタルオーディオでローパスを入れる
#根拠になってます.
#空間方向のエイリアスはですね,実生活で言うと,例えば
#網戸を2枚重ねる.すると,荒い縞模様が現れます.
#これをモアレといいますが,手前の網戸を「サンプリング」
#つまりCCDの画素,また奥の網戸を「信号源(上記の,
#縞模様の紙)」と考えると,これはエイリアシングです.
特にデジカメのCCDは1板式なので,各色の画素が離れて
いるので,色信号処理の意味でもローパスは重要ですね.
(隣の画素の色を元に,自分の画素の色を推定するには
ある程度ローパスがかけられていることが必要)
> ちょっと違っているのは、CCDカメラも真空管カメラも同じで、
> 空間的にサンプリングするため、像(物体)に特定周波数があると
> モアレを生じて大変に見にくい画像が出来てしまいます。
> 良くTVでアナウンサーのネクタイが色づく現象です。
このネクタイについては,どちらかというと NTSC のビデオ信号
の性質が大きく関わっているとも言えますが・・
#放送用カメラは3CCDなので,カメラの段階では色ノイズは
#乗りにくいです.
信号処理的に正しいローパスの性質っちゅうのは決まっているんですが,
実際には(生理的には)例えエイリアシングでもざらついたものはざら
ついて見えた方が高解像度に見えるということで,ローパスは弱めに
かけた方がウケる画像になるそうです.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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