[nikomat 14493] Re: Telesco

["T. Koyano" <tkoyano@mbd.sphere.ne.jp>]

長文堂＠今日の仕事が終わった　でござい。

丹後屋旦那：
> > 写るんです、と違って透視ファインダーさえないのでアイレベルに構える
> > 必要がない。かといって、ウエストレベルでもない。
> 否、否否否否ァー
> そもそもにおいて写真を撮るとは何ぞや？
> そは、視線の延長上に仮想せる一大世界を紙の上に
> 化学的処理を持って描くことなり。
> 視線の走らざるところに写真機光玉を置くは、一時の戯態にして
> 見ることの本質に悖る行為なること知るべし。

暫し待たれよ。。。。

ライカ達人の境地とは、ライカの視線と己の視線の完全なる一致なり。
然からば己の眼球が何処を向こうが、ライカの向く先こそ己の視線の
走るところなり。

> 腰溜に写真機を構えて写せる写真と、
> 中腰になりて視線上に写真機を載せて写したる写真に違いありやなしや、
> 賢明なる第二者の諸氏はここに差なきことを知ると雖、
> 写したる本人においては、正に視線の先に見たる世界の表現において
> 月と鼈の差にも似た差異あるをひそかに恥じいるべきにあらずや。
> 撮る行為においては、毫も視線を軽ろんずべからず。
> 仮想の透視見当器を思い描くべし。アイレベルに徹するべし。

すなわち、地べたに置こうが、頭の上にかざそうが、ライカの地上
高こそまさに”アイレベル”なり。解剖学的アイレベルに拘るとは
いかなるものでござろうか。

かくして当初の疑問に至る。何処に構えるべきや。我が心眼たるラ
イカはいかなる高さに置き、何を見るか。我が眼球が見るものと必
ずしも一致するに能わず。心眼こそ写真の眼なり。これぞＩｆ、Ｉ
ｃが教えるところと理解するが貴公のお考えは如何に。

＃持ってない人にはわからんだろうなぁ。えっへん。^^;;