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[nikomat 14511] [Soft effect] Sha (Re: micro nikkor105mmF4)




宮崎す。

普段撮るのは、黒い(一部緑もあり)鉄の肌ばかり。
まともに人を撮るには、披露宴会場ぐらいっす。

丹後屋の旦那:

> 石井さん:
>
>> 被写体が大人の場合(肌の木目がきちんと再現されてしまうと困る場合)
>> プリントする時にlow pass filterを通す、という手段は使えないのでしょうか
?
>
> プリントのときに紗を使う手法は、引き伸ばしの教科書にも載ってましたが
> 撮影時に懸けるのと比較すると
> コントラストの低下が激しかったと思う。(随分前に一度だけ試したことあり)
> 紗の細かさの具合、紙や現像液の選択に技がひそんでいそうです。

紗を、紙焼きの時に使った経験はありませんが、雑誌や本の記事を読むと、
撮影時と逆で黒の部分から効果が出ますね(表現が稚拙で済みません)。

モノクロの場合、撮影時使用と紙焼き使用でかなり効果が変わると思いま
す。後で幾らでもコントロール出来るのが、紙焼きの時に使う利点ですが
(週刊誌の女優モノクログラビアは、後処理<紙焼きの時に掛ける>ばか
りではありませんか?)、私はどちらかというと撮影時に掛ける方が好き
です。

高校時代に出入りしていた写真屋さんから、業務で使っていた紗を貰って、
今でも時々使っています。プラスチックの土管を輪切りにして自作した物
で、太さが異なる管の間に紗(実際は黒のパンスト)を挟む構造です。
パンストの柄、パンストの伸ばし方で、ボケの程度が調節できます。

実際には、ファインダーの見えもありますし、絞れば効果は減りますから、
自分が望む効果を出すには、結構大変だと思います(その点は後で掛ける
方が色々試せて楽ですね)。ソフト効果ではフィルターも幾つか市販され
ていますが、露出倍数の点では不利でも、効果が素直という点で、私は紗
が好きです。

これらもデジタル化が進むと変わっていくのかな?



                  (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
                     E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp