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[nikomat 16003] Kiev IIIについて



茨城大学の乾です.

あと10日ぐらいで日本に帰ります.

ニコンの話ではなくて,ロシアカメラのキエフのことです.例によって
カメラ購入の馬鹿話です.

当地ヘルシンキは,ロシアと国境を接していることもあって,キエフ
とかフェドとかゾルキとかの,いわゆるロシアカメラをよく見かけます.
値段も,どれも数千円ですからとてもお手ごろで,ついつい手にと
りますが,作りも値段相応で,購入する意欲の湧かないものでした.

一時コンタックスIに関心があったこともあり,特にコンタックスコピー
のキエフには関心がありました.55年製のキエフIIIaというカメラが,
ある方のホームページで高い評価を得ていたので,それも触って
みましたが,やはり機械としての精度には,すごく問題があるように
思っていました.

ところが,昨日,当地で知り合ったクラシックカメラ好きの人に教わって
みにいった店で,店主に進められたキエフIIIは違いました.店主が
非常に自信をもって「触れよ」というだけあって,つくりが非常にいいの
です.

製造番号から1951年製と推定されるのですが,

#ちなみに多くの資料では,キエフIIIは52年からの製造となっています.

シャッターの巻き上げも滑らかで,ファインダーもすごく綺麗.二重像の
分離もクリアで,フォーカスのダイヤルもとてもスムーズ.まさにキエフ
の刻印が打たれたコンタックスという感じです.高速シャッターの「コトン」
という音や,低速のネズミ音もそのもので,もちろんシャッターも動いてます.

#店に測定器があって計ってもらった.

レンズはゾナーコピーのジュピターですが,こちらもとても綺麗なレンズで,
モノコートされています.

残念なことにメーターは死んでいて,また中のスプールも失われていたの
ですが,ほとんど衝動的に購入してしまいました.コンタックスそのものの
カメラでも,キエフはキエフ,というわけで,値段はキエフなんですよね.嬉
しいことに...

あああ.もうこれで最後にしないと...果たしてこれらを全部手荷物で
持ち帰れるのだろうか...

では.