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[nikomat 16768] [----yota] Re: OFM report



宮崎す。

長文堂さん:

> 朝カメのローライ6008インテグラの広告、蒸気機関車ですね。
> ゾナー250ミリで、秒2.5コマのデモンストレーションです
> けど、向かってくるF1を捕らえたF5の広告とはえらい落差だ
> なぁ、と思いました。

SLを使うとは珍しいですね。見ておきます。
大昔、OM−1のカタログにSL写真が使われていました。
ちなみに写真は白黒で、煙室扉に穴の空いた珍しいD519**(詳細番
号忘却)でした。


> それはともかく、「SLばんえつ物語2000」という看板を
> 下げたC57が薄ぼけた煙を上げている写真を見て思った。な
> んか観光パンフレットみたいで写真に力がない、特に看板が情

機関車が綺麗すぎると言うのもありますが、暑い時期に撮ると煙スカ
スカで、まあしょうがないですね。磐越西線ですから、真冬に走らせ
ると白煙が綺麗で結構絵になります。


> けないと思った。やはり、実際に生活の足として働いているS
> Lでないと駄目だ。緑の山より極寒の地、緑の山ならせめて真
> っ黒な煙。隊長が、中国まで行ってもあと2年でテツ写真はオ
> シマイ、と仰る理由がよくわかった。

海外の蒸気機関車の世界にも色々あって、ヨーロッパだと有志やファ
ンによる保存鉄道もたくさんあり、それだけ回っている人もいます。

最近多いのが、日本では難しい(たま〜にブライダルトレインがSL
で走っていたりします)「チャータートレイン」と言う形の物で、あ
る程度の人数を集めて、臨時列車を走らせてしまうというものです。

私の場合は(現在は)、定期で動いている現役の物を撮影しています。
最近は、保存と現役との区別が付きにくい路線もありますけど。

自分自身は「蒸気機関車」を目当てに行く訳ですが、現役路線だとそ
の回りの情景が違います。一言で言うなら、そこに生活感があるので
す。その雰囲気や情景も好きなので、ますますのめり込むわけです。

現役路線、特に旅客輸送をしている路線だと、一般的な写真としても
切り取る価値のあるシーンが多数あります。それは主に乗務員や鉄道
スタッフ、乗客とかですね(しかし、機関車ばっかり撮っている私に
は上手く撮れない。自分が撮影したビデオを見せると、一般の人にも
ある程度関心を持って貰えると思うけど、スチールはタコ写真ばかり
なんです)。

わけのわからないずだ袋を車内にに詰め込む爺さん。
葉巻を美味しそうに車内で吸う行商のおばちゃん。
締めた鶏を手に提げた親父。
森林鉄道の小さな客車のデッキに無理矢理自転車を詰め込む若者。
駅の物売り、車内の物売り。
しょっちゅう壊れる機関車をその場で直す乗務員...etc.
...以上、中国&ミャンマー
こういう情景は結構好きなんです。

私の場合、必要に迫られて走っていないのは、どうも駄目なんです。
そこに線を引いていますから、それらが無くなったら自分にとって
「本気」で撮る作業は終わりでしょうね。「被写体消失」で終了、引退。
実際には今のエネルギー(金・時間・体力)投入を、後何年も続けら
れるかと言われれば、それもできないと思います。

> #2年後は退役サンニッパで姉ちゃん写真ですか? −>隊長

もうちょっとは出来るかな?
でも5年は無理ですね。

全てが終わったら、ズーム系と大筒売り払って引退ですね。
私にとって「ポストSL」はないと思うし、それでいいと思います。

> #その前に写真集刊行だよね。^^

この世界は、同業者の一部にしか受け入れられないのですよ。
国内物は結構売れるらしいのですけど、島国日本だと海外物は昔から
駄目なんです。ですから大赤字の自費出版はしない予定です、それほ
どの物も撮っていませんし。

では。

                  (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
                     E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp