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[nikomat 19017] Re: Nikon S2
長文堂でござい。
松下さん:
> 放射線の減衰は線源と物質で決まったようです。昔持っていたデータ
> 集にはradiation length の表がありましたが、どっかへ行ってしま
> ったい。鉛の他にはタングステンなんかも有効です。後者でγに対し
> て1インチ位の厚さでeの5~10乗位の減衰効果があったと思います。
出てくる放射線の種類とエネルギーは核種で決まります。
吸収体にどのくらい吸われるか、は放射線の種類、エネル
ギー、吸収体が何で出来ているか、密度はどのくらいか、、
などで決まります。
普通、高エネルギーになるほど止めにくいです。
MeVのγ線ですから透過力抜群ですよ。
医療用レントゲンはせいぜいkeVのオーダーです。
> 昔KEKで不気味なアメ色に光る30cm位の大きさの鉛ガラスを見たのを
> 思い出すなぁ。
ガラスの放射損傷ですね。
某氏のレンズも、いずれはそういう色になります。
> 年々、減衰していきますから安全にはなるかも(?)
理屈の上では、ね。
半減期は1×10^10年ですから減らないと思った方が良い
と思います。寝かせば寝かすほど発色が黄色く、透過率
が悪くなるだけです。
#14,100,000,000年待ってようやく半分ね。
この手の気の長い核種で、線量がソコソコあるというこ
とは、中にしこたま入っている、ということです。
#核燃料がらみの核種にはこういうのが多い。
#プルトニウムなんぞ、この倍も長持ちする上にスーパ
#ーな毒性があるそうです(放射線+毒のダブル攻撃)。