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[nikomat 19500] Re: variations of Summicron M
佐藤です
Masahiro Ishii wrote:
>
> 季刊クラシックカメラNo.3(1999年)の中にライカマウントレンズ
> 早見表というのがあります。それによると、50mm f2 Summicron
> (M mount)は、シルバー、沈胴、固定、固定ブラック、中期クロ
> ーム、中期ブラック、後期、現行と8種類です。(他にDRも2つ
> あります)
> そこで質問なのですが、レンズの構成やコーティングはどのよう
> に変更を受けているのでしょうか?また写りにどのように影響し
> てくるのでしょうか?
季刊クラシックカメラの分類と対応してないかもしれませんが、
普通に売られていたズミクロンは
Lは、沈胴前期、沈胴後期、固定 の3種で、後2者のレンズ自体は、同じもの。
沈胴前期はIIIfの初期にあるだけです。
で、L用は皆6群7枚です。
M3が出た頃は沈胴後期の時代で、
M5の時代に5群6枚のクロームブラックのズミクロンが出るまで、
ずっと設計は同じ6群7枚です。
ただし、同じ6群7枚でもコーティングの色は色々あるようです。
M4-2の頃に、現行ズミクロンまで続く4群6枚のレンズが登場します。
鏡胴デザイン(距離環の幅、ローレット)や、
距離表示(m、feet、併記)の違いなど
商品としてみたときのバリエーションは一杯あり過ぎてよくわからん。
ということで(何がじゃ?)、Mのズミクロンとしてはレンズ構成は
6群7枚(後期)(沈胴、固定白クローム,固定黒塗り、DR)
5群6枚(固定黒クローム)
4群6枚(固定黒クローム)
の3種。
コーティングとしては6群7枚がシングルコート、
5群6枚以後はマルチコーティング。
写りの差は、6群7枚は逆光に弱いし黄色いしで、カラーで使うに分には
コーティングの差なんてあってなきが如し(だと思う)。
ただし、モノクロで使ったときの解像力の高さは特筆ものでしょう。
一先ず撮影してあとからプリントをルーペで眺めて、
そこに何があったか、細部はどうかを確認する、
そんな使い方の出来るレンズです。
殆どスパイレンズっすね。(初期のRズミクロン50も凄いッすよ。
こっちは、カラーバランスも良いし、ボケも奇麗だし
ズミクロンこれ1本というなら、初期R50/2)
M4-2時代の4群6枚のズミクロンは発色はニュートラルで描写も素直です。
6群7枚時代のボケの汚さが無い分、個性がないというか、普通のレンズです。
5群7枚のは知りません。
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佐藤能行(株)富士総合研究所 社会基盤研究部
TEL 03-5281-5291 FAX 03-5281-3457