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[nikomat 20683] Re: Hologon Kamera



ひうらっす.

> この辺のカメラに関しては、全く知識がないんですが、面白いカメラ
>なんですか?。まぁ、ホロゴン使いたさに、一時G1かG2買おうかと、
>結構真剣に考えましたけど。

MLのオフミ写真の一部が,この「ホロゴンウルトラワイド」
による写真です.
諏訪湖のオフの時の写真で,日浦亮太氏の写真になっています.
詳しくは,この方面からフォローがあるとうれしい.

カメラは,・・・
これほどの超広角の対称型というのは,他にはなかったということ
でしょうね.同じ画角というならニコン 15mm とかもありましたが,
サイズがまったく違います.

あとはM型ライカ用のMホロゴンというのがありますが,さらに
すばらしく高いレンズです.カツミ堂の真中のガラスケースに,
うやうやしく鎮座するようなレンズです.
こいつはフォーカシングが出来るんですね.

ですが,ホロゴンウルトラワイドは,固定焦点となっています.
ホロゴンですからもちろんF8の固定絞りです.
ボディは,コンタレックス系のものと似ていて,シャッターなどの
部品は共用されているようですが,広角用の透視ファインダが
内蔵されています.(ちょうど,ニコノスVのように)
シャッターは横走り布幕です.

この後,コンタG1用のホロゴンが出て,こいつもフォーカシング
出来るので,実写の上ではよいかと思います.ホロゴンウルトラ
ワイドは,よりコレクターズカメラの度を深めたと言えるでしょう.
もちろんG1+ホロゴンのほうが安いです.逆光にも強いかも
(意外とホロゴンウルトラワイドは逆光に弱いらしい)

現在までにホロゴンというレンズはこの3種類だけだと思います.
Mホロゴンとウルトラワイドはたぶん同じレンズで,Gホロゴンは
16mm で別設計のようです.

で,その後,コシナからベッサ用の15mmが出ましたので,
いよいよ,実写上での利点というのは減ったと言えると思います.
(いまや 12mm までもありますし)
ベッサの 15mm は,ホロゴンよりも,より強い凹レンズが先行する
タイプなので,周辺光量もより豊富と思われます.ホロゴンは
やはり周辺光量が落ちます. これが味というのもありますけれども.

ただ,ホロゴンは,この画角にもかかわらず,「恐ろしく」
歪のないレンズです.Gホロゴンの資料が,よく店に置いて
ありましたが,まったく直線状のグラフがありました.

で,周辺光量は,ホロゴンのオリジナルデザイン(つまりウルトラ
ワイドのレンズ)で周辺部は中心部の 18% となっています.
それを補正するために,中心部の光を2段分減らす,つまり 25%
まで減らすフィルタが付いてます.これを使うと,レンズの明るさは
F16 相当になるわけです.

これがまたすごくて,グレーに着色した凸レンズと,無色透明の
凹レンズを張り合わせて,全体として度を0にしたフィルタに
なっているようで,中心部が濃くなっています.
こういうセンターフィルターは,Gホロゴンにも用意されて
いますね.(シュナイダー スーパーアンギュロン 47mm にも
こういうフィルタは設定されていて,プラウベル 69W
プロシフトというカメラ用のセンターフィルタもありました)

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ちなみに,ホロゴンって,15mm レンズ,固定絞りで,シャッター
速度で露光調整なんですね.うーんミノックス(かなり違うな)
#今週中に届く予定です --> ミノムシ.フィルムはもう買った.

同時に,昔の,チョートクの「カメラジャーナル」に,B型
以前のミノックスも,ラッキーカメラで空送り防止機構に改造
出来ると書いてあったので,今でも可能か聞いてみようかと
思っています.
(B型とそれ以前のミノックスは,引き出して,またしまうと,
 シャッター切らなくてもフィルムが進む仕様)

私はさらに,ブロニカ用 Nikkor-O.C 50mmF2.8,
同 Nikkor-P.C 200mmF4,ともに最後期型・マルチコート・美品
というのに倒れまして,ますます奥の深道入りをしております.
買い替えモードというやつですね.

しかし,こういうすばらしいレンズが,どちらも 35K 以下で
買えると言うのはありがたいっす --> ブロニカ不人気
このころの,ニコンのマルチコートの出始めは,マルチコート
の採用面比率が高く,いい感じです.色目も揃ってそう.
#逆光性能もT*以上とのうわさが(とあるテスト)

で,店でカードを使うと,「お客さん,使えませんで.使いすぎと
ちゃいまっか」と言われた.
そんなはずはないので聞いてみると,京都で1本,また大阪で
1本,買っていたので,「こういう換金性の高い商品を連続して
買われる場合,本人確認が(以下云々)」だそうです.
ちょっと,恥ずかしい思いをしました.

では

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 日浦 慎作  Shinsaku HIURA
 大阪大学大学院 基礎工学研究科
 システム人間系専攻 システム科学分野
 〒560-8531 豊中市待兼山町 1-3
 TEL:06-6850-6372  FAX:06-6850-6341
 http://www-inolab.sys.es.osaka-u.ac.jp/users/shinsaku