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[nikomat 20899] Re:Top cover of EL



丹後屋す

山縣さん:
> FM, FEなどではコンデンサーレンズが無いですが、その役割とはなんなのでしょ
> うか。ELの場合コンデンサーレンズが無いことによる不具合はどこにあるので
> しょう。
以前、ここで聞いたときの回答の繰り返しになりますが、
役割は、スクリーンで散乱された光を瞳位置方向に集光することです。
ニコンのスクリーンでは、片面がフレネルレンズになっているものもありまして、
こちらも、散乱光を集光してます。
じゃ、フレネルとコンデンサーを併用しているF一桁系のスクリーンでは
両者の役割の分担はなんなんだ、ということになりますが
これは、フレネルの度を弱めスクリーンのピントの見えを良くし、集光の不足を
コンデンサーで補っているのではないか、と思ってます。
FMの頃には、フレネルの細密度を上げることで、見えと集光とを両立できるように
なったので、コンデンサーは省略されるようになったのではないか、と思います。

思うに、初期のFでは、加工技術の制限からフレネルの溝の数はミリ当り数本(8かな?)で、
溝と溝の間の輪環状(当然、環の幅は広い)のレンズの度を上げてしまうと、
ピントの見えが悪くなることから、コンデンサーとの併用が考えられたのででしょう。

(ちなみに、ライカフレックスでは、フレネルを省略して、その代わり、
  ペンタプリズムの下面を凸にしてコンデンサーの効果をだしてます。
  フレネルの溝が無い分、見えはクリアです)

ひとたびこの方式が採用されれば、ファインダープリズム系の光路距離は
フレネル+コンデンサー対応の値となりますから、以後全てのファインダー関連の
設計はこの距離を基に行われることになりますから、
互換性から延々とこの方式が使われるようになってきたのではないか、と思います。

ELの場合、コンデンサーがある筈のところが、もしなければ、
F3のスクリーンを装着したばあいには、周辺部の光量が不足気味に見えることでしょう。
したがって、また、露出計の値はその分過度の値を示すことになるでしょう。
さらに、コンデンサーがないことから、瞳位置からスクリーンまでの光路距離が伸びて
普通以上の視度調整を行わなければならなくなる、と思われます。

#推測が多いです。間違っている箇所がありましたたら訂正お願いします > 識者