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[nikomat 22362] Rolleiflex SLX & Leica R4s
ひうらっす.
昨日,弟がうちに遊びに来て,最近の購入ブツを見せてくれました.
○Rolleiflex SLX
以下でも紹介されています.
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/mediajoy/cla_came/rolleiflex_slx/index.html
形は,コーワシックスシリーズのようです.
出張先で,ちょうどのサイズのペリカンケースをちゃっかりと入手し,
綺麗に収められた形で見せられたので,「ムムム」という感じでした.
現行型の 6008 Integral へと引き継がれている(互換性のある)
ラインの,最初のカメラですが,シリアルナンバーからは,SLX の中では
最も最後に生産されたもののようでした.現在のものに比べて大変シンプルで,
特にこれはデザインについて思いました.後のものでは,いろいろと機能が
追加され,ボタン類や突起が増えていますが,このモデルはとても「つるん」
としています.特に,ファインダフードを畳むとピッタリになるのがなかなか
いけてますし,バック部も突起がなく,カメラに一体です.
ハンディカムにくっつけるようなサイズのバッテリーがボディ下寄りに
搭載されますが,思ったより小型に出来ています.
特に,フィルムバックが常時交換式ではない(取り外して,ポラバックなどに
交換は出来るが,フィルムを入れたままでは交換できない)かわりに,引きブタ
などの機構がなく,薄型になっているのがいいところですね.
ただし,レンズが重く,首や肩から下げたときに,カメラが正立するのでは
なく,45度ほどお辞儀してしまうのは,意外でした.
(この点では,二眼レフや,ハッセルやブロニカのほうが良い)
触らせてもらいましたが,最大の美点は,ミラーショックが少なく,
ぶれにくそうと思った点です.ハッセルよりもかなりいいかも.
音も,くぐもった感じでよく押さえられており,大変上品です.
シャッターボタン(左右に1つづつ)も軽く,手持ちに最適です.
自動巻上げですが,最初からモーターが組み込まれているからか,静か
で,まったく違和感がなく,大変軽快にサクサクと撮影できます.
露出は,シャッター速度優先のAEですが,絞りリングのところに針が
出て,その針がレンズ鏡筒の露出値を指示するのが面白いです.
測定は,ミラーに搭載したセンサを使って,瞬間絞込み測光するようです.
レンズを,AEモードから外して,マニュアル露出モードにすると,
露出計が動かなくなるのが残念なポイントかな.
あと,蛍光灯のような明滅光源では,露出が不安定なことがあるようです.
今回のブツは,スクリーンの状態があまりよくなかったようで,ピントの
あわせやすさについては判断が難しいところ.現行型の 6008 用のスクリーン
なども使えるそうなので,(Rolleiflex 2.8GX などとも共通か?)
入手性は問題なさそうです.(バッテリー,フィルム中枠,等々,結構
共通のアクセサリが多く,心配は少なそう)
レンズは,HFTコーティングの 80mmF2.8 プラナーで,結局このレンズに
カムバックしてしまったか,というところですね :-) コーティングは,
真紅の反射色なども多く,マルチコートがふんだんに使われていると見ました.
これはよさそうです.レンズ先端は,内周・外周のダブルバヨネットで,
ここはさすがローライという感じ(4つ爪ですが).
モノクロで撮った写真を見せてもらいましたが,そうそう,このプラナーって
いいよねという感じです.
これが 900USD は,お得だなあ〜〜という感想でした.
全体的に,結構現代的で,金属とプラのパーツをうまく使い分けていて,
ハッセルとは対極的な質感かもしれません.F4的でもありますが,
ちょっと違うという気もします.
○Leica R4s + summicron 50/2 + talberg
もう1つは,修理受け渡し条件で買ったという,R4s.
ダイキャストの上カバーということで,かなり質感がよろしいです.
しかし,このころのライカのお約束らしく,塗装は悪く,ブツが結構
出てきています.
talberg は,とある方から借りているものらしいです :-)
カメラは,シャッターに関しては Nikon FG や EM と同じモノですが,
カメラの重量が少し重いのと,ミラーの上がり方がジェントルなので,
ブレは少なそう(ライカSLRの伝統か).
露出計の,スポット・平均切替機構なんかも面白いです.
レンズは,ROMのモデルでしたが(現行だよね),大変質感が高く,
いいですね.F2 のレンズとは思えないサイズではありますが.
50mm 標準で,しかもレンズが結構くぼんでいるのに,組み込みフードが
ついているのがいいですね.
talberg のスクリーン(スリガラス)は,丹後屋さんにもレチナハウス前で
見せてもらいましたが,ピントの山は大変見やすいです.
アイレスフレックスの標準のスクリーンがガラスマットで,これに似た感じ
ですね.ただし,暗いです.あれは,ズミルックスで使うのが良いのかも?
あと,R4s は,露出計の構造(ハーフミラーを使い,その奥の反射板で,
ミラーボックス底の露出計へ光を導く)のために,ミラーの反射率が低い
ので,それがさらにファインダーを暗くしているようです.
またこのミラーのために視野が色づくのも,結構顕著ですね.
結論として,野外では最高だが,室内ではちょっと構図が見にくい場面も
あるかなという感じでした.
こちらは,写真はまだ見ていませんが,実績,データ共に定評のあるレンズ
なので,また見せてもらうのが楽しみです.
(弟は,自称,標準レンズ好きらしいので・・)
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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