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[nikomat 22441] Re: Coolpix 990??
日浦です.
>ですがスピードライトは消耗品扱いだと思いますので価格を許すことが出来たら新品
>が良いのでは無いでしょうか?
これはよく言われますね.大きいコンデンサーが入っていますから,・・
古いものはGNが落ちるとかいいますね.
まあ,それほど古くないものでは問題ないような感じですが.
使わずに長期間放置するのは良くないようです.
スピードライトのコンデンサーは,電解コンデンサーで,
これはある程度チャージされているときのほうが化学的に
安定なようです.長時間使用しないときでも,たまに
チャージだけでもするように取り説に書いてあります.
>私自身はSB26とSB28両方持ってますがSB28の方がコンパクトで取り回しは良いです
>ね。 こういうのは小さい方が持って行き易いですからね。
>あと機能的な違いはSB28の方がスイッチ類にゴムのカバーが付いていて防水性が若
>干でしょうが上がってる様な感じです。 あとスレーブモードが省かれてる事でしょ
>うか。
>その他、細かいスペックは手元に取り説が無いので解らないですがそう変わらなかっ
>たのではと思います。
そう思います.SB-24〜26 の間に,(F90 のころから出てきた技術の)FP 発光とか,
Dタイプレンズを使ったときのプレ発光を用いた調光などに次第に対応してきて,
26 で一応完成を見たという感じでしょう.
26 に付いているスレーブモードには2種類あって,1つは,ヒカル小町みたいに
同時に光るもの.もう1つは,ディレイフラッシュで,メイン灯の発光が終わって
から,SB-26 がスレーブで光るもので,こちらはスレーブのフラッシュの光が
メインフラッシュの調光に影響を及ぼさないのが利点です.
ただし,どちらの場合も,メイン灯の調光には連動しません.
同時発光の場合は,サブのほう(SB-26 のほう)を弱めに炊いて,残りをメインに
調整させるという方法.ディレイの場合は,メインとサブのそれぞれのGNを
計算上で合成して,光量をあわせます(例えば,レンズが F4 のとき,それぞれ
のフラッシュを外部調光で F2.8 の設定で(−1段の光量で)光らせると,
ちょうどの光量になるなど).
というわけで,ちょっと複雑ですが,要するに SB-26 単体では, SU-4 のような,
TTLワイアレス調光は出来ませんので,あまり便利ではありません.
この機能を求めて SB-26 を買うよりは,SU-4 を買うほうが正解だと思います.
> > 人にニコンのスピードライトはサンパックのOEMだと聞かされました。
> > ぼくは知識がなかったので肯定も否定もできなかったのですが
>
>現在ではスピードライトを内製で作っているメイカーは殆ど無いのではと思います。
>OEMで各メイカー毎にスペックを要求して機能を追加してるのではと思います。
サンパックではなく,ウエスト電気ではないかなあ.
歴史的には,ニコンSの最初のフラッシュガンのときから,
ウエスト電気とニコンは契約関係にありますし.
(明るい暗箱に書いてあります)
もちろん,西野さんがおっしゃるように,丸投げではなく,いろいろ
協同して開発していると思います.技術云々ではなく,かけられるコストが
純正モノは違うので,同じウエスト電気製だからといって,基本性能が
同じであるとは限らず,やはり高価なニコンフラッシュなどは,基本性能から
高い(チャージ時間など)と思います.
>どちらかというとパナソニックに似ていると思っていました。(F3時代の印象から)
>もし、SB28に相当するモデルがどちらかのメーカーから出ているなら
>それは選択しとしては如何でしょうか?
ナショナル・パナソニックのフラッシュは,そのブランド名を冠しているだけで,
これがウエスト電気のフラッシュそのものですね.
で,パナソニック自身から出ているものには,各メーカのTTL調光等に
対応しているものはありません.(外部調光など only )
TTL調光に対応しているものとしては,サンパックと,メッツ メカブリッツ
が挙げられますが,サンパックは(個人的に)印象悪し.
まあ,(画像計測用の装置に組み込んだときに)SB-26 と並べて使ったのが
悪かったのですが,同じGNで,同じ単3×4なのに,チャージが遅くて・・
(3600DX です)
SB-26 などは,満充電になってからの動作など,かなりきめ細かい,よく出来た
ものですし,やはり,いろいろと純正でないと使えない機能もあると思うので,
(ニコンのスピードライトは,ボディと高度な通信をしていて,ボディ側で
動作している機能を,ユーザが設定するためのインタフェースとしての役割を
持っているので)やはり同じものは外部のメーカにないと思います.
例えば,調光補正・後幕シンクロなどは,本来は,ボディからスピードライトへ
発光停止信号を送る機能ですので,ボディ側がそのタイミングを決定していると
思われるのですが,ニコンカメラでは,これらはスピードライト側で設定します.
ボディにその機能をつけてしまうと,ボディデザインが煩雑になってしまう
から,スピードライトに関連する機能はスピードライト側にまとめられているの
だと思います.
(例外は F-601 で,このカメラは,ボディ側で調光補正,後幕シンクロなどが
設定できます.だから,F-601 では,SB-20 や SB-22 でこれらの機能を使う
ことが出来ます.)
メッツのほうは,各社の機能に対応すべく,かなり頑張っていると思います.
各カメラに対応させる,シューの部分が交換式なのですが,ここの仕様を
最近バージョンアップして,単なるTTL調光ではなく,より高度な機能を
いくつか実現できるようになっています.レンズのズームにあわせたパワー
ズームとかですね.SB-26 などでも可能ですが,これは想像以上に便利です.
メッツのは, SCA-3000 システムというやつなのですが,詳しくは以下を.
http://www.mamiya.co.jp/msca.htm
私は,その前の SCA-300 のものしか持っていませんので,なんともいえません.
ただ,3D-BL 調光以降の,プリ発光式の調光とか,FP発光は,
できるのかなあ・・・不安があります.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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