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[nikomat 25299] Re: しし座流星群



ひうらっす.

>見てきました。
>八方に散る流星の軌跡はくっきりと
>無数の星像はかっちりした素晴らしい写りでした。
>
> >>ハッセルブラッド+ビオゴンって,すごいんですねぇ.
>
>撮影データをみたら、503にF-(フィッシュアイ)ディスタゴンとあります。
>10分露光の8枚を合成という、
>MLでも既に話題になっていた方法によるものでしたが、

やはり合成ですか.どんなレンズであっても,やはり,たくさんの軌跡が
飛んでいるものは,よほど暗いところでないと撮れないでしょうから,
(露光時間が長く出来ない)・・日本では無理なのかなあ.

>下部の樹木の流れにやや不自然なブレが見える以外、
>破綻のない素晴らしい映像です。
>この合成はデジタル処理でしょうかね?
>それにしても、元の一枚一枚の星像がしっかりしていなければ
>ここまでの映像にはならないですからね。やはり凄いレンズです。

うちのブロニカ用 50/2.8 + RMS 2段増感(ISO400) ですが,さすがにこの時代
でこの口径の広角ということもあり,周辺部の星像は三角になっています.
感覚的には,普通の 35mm 用 50/1.4 開放ぐらいの像かなあ.
しかし中央付近は非常にシャープで,同架の 28/1.4 では分からなかった
極軸合わせの誤差による星の流れがてきめんに分かってしまう結果に
なってしまいました.まあ,レンズの明るさ・フィルムの感度の相乗効果で
1つ1つの星の光量が弱く,小さく写るということもありますが.

逆にいえば,やはり,F値で2段も明るい,F1.4 の広角で,より高感度のフィルム
で同じ時間露光したのに,ほとんど全体でちゃんとした像を結ぶ 28/1.4 は
「技術の勝利」と言わざるを得まい.やはり,たいていの 50/1.4 よりはるかに
ちゃんとした星像であります.

AF16/2.8 も周辺までの均一性は非常に高いですね.ただし, 28/1.4 より2段暗い
にもかかわらず,星の像の締まりは,28/1.4 より若干甘い感じがしました.
(しかも追跡梨の固定撮影なのに)

では

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 日浦 慎作  Shinsaku HIURA
 大阪大学大学院 基礎工学研究科
 システム人間系専攻 システム科学分野
 〒560-8531 豊中市待兼山町 1-3
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