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[nikomat 29134] Re: 与太と花粉症の注射:Reロバート君



高田です

#薬がきれて鼻水がたれてきたので目がさめた

junb46@sweet.ocn.ne.jpさんは書きました。

>> みなさんこんにちは。石渡@大阪です。

>> takada> >> 長期間にわたって効果が持続するタイプのステロイドホルモンですね。
>> 
>> ケナコルトAですね。おっしゃるとおりのタイプのステロイドです。
>> 特定の施設で、患者さんをたくさん集めているのを、よく聞きます。
>> 1年持つかは疑問ですが、1シーズンのスギ、ヒノキ花粉症ならカバーできる
>> でしょう。もし、5月からのカモガヤ花粉症も持っている方なら、その頃には
>> 効果が落ちる例もでてくると思います。私は、アレルギーの専門医以外が
>> 使用している例の方が、多いと認識しています。

1シーズンに2回注射をしてもらうという方がおられて驚いた事があります。

>> 日本アレルギー学会の見解としては、効果は認めるものの、正式な治療と
>> しては認めていません。保険適応もありません。
>> 
>> 女性ならまず、間違いなく生理は止まります。ほとんどの方の短期の副作用は
>> 目立たないでしょうが、もともと潜在的素因のある方なら、急激な血圧の上昇、
>> 血糖値への影響、さらに、緑内障発作など、場合により重篤な副作用の危険性を
>> はらんでいます。

このあたりは、かなり注意しておかないといけませんよね。

>> さらに問題なのは、治療を受ける患者さんに対して、そういった薬がステロイドで
>> あって、どういう危険性があるのか、まったく説明されずに投与されていること
>> だということです。
>> 
>> 外用ステロイドは、上手に付き合えばトラブルは少ないですが、内服や注射薬は、
>> かなり性格が違います。
>> 
>> セレスタミンというステロイドと抗ヒスタミンの合剤がありますが、医療機関で
>> 手渡される薬剤情報提供書にはただ単に、炎症を抑える薬、と書いてあって、
>> ステロイドということを隠して記載することが多いです。

花粉症に対してセレスタミンが処方されていることは多いと思います
(大学の食堂のおばさんもこれを処方されていた)。

>> ある心無い報道番組以来、ステロイド恐怖症の患者さんが、日本に蔓延して
>> しまって、必要である方に投与できなくなっています。ただ、逆に隠れ蓑を
>> 作って、安易にステロイドの注射薬を使う施設があるのもまた、事実です。

先日テレビの番組を見ていたら、更年期障害の治療としてのホルモン剤の内服に
対しても、ホルモン剤は怖いという潜在的な意識が患者さん側にあるというよう
なことがことが説明されていました。日本では更年期障害に対するホルモン剤の
内服治療の普及率が欧米に比べると極端に低いとか。

>> もし他に治療の選択枝があるなら、別のスタンダードな治療を選択される
>> ことをおすすめします。例えばフルチカゾンの点鼻液などもステロイドですが、
>> 鼻粘膜への局所投与ですし、粘膜から吸収された分も、他のステロイドよりも
>> 肝臓での分解は劇的に速いので、副作用の発現は、ほぼありません。

あ、それいいかもしれません。私の場合はもう少しアレルギー性鼻炎の
症状をコントロールしたいと思っていたので。インタールの点鼻液などは
使っていましたが(最近さぼっている)。

#お、先ほど飲んだ薬が効いてきたみたいです。
#今日は私の誕生日だす(何歳になったのだっけ?)




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*高田  彰  Akira Takada  takada@ipe.tsukuba.ac.jp*
*筑波大学臨床医学系    筑波大学附属病院医療情報部*
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