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[nikomat 29189] Re:BC−4



>> On Sun, 14 Apr 2002 09:55:22 +0900, "yujiro kawaguti" <bpazg700@tcct.zaq.ne.jp> said:

>> > 銀サイズが4個になるまでに、4個+熱励起で失われた電子の個数の
>> > 光量子の入射が必要になり、入射光量子の利用効率が悪化します。
>> > これが低照度相反則不軌です。
>> この4という数字には何か意味があるのでしょうか?
>> 化学の言葉を忘れてしまいましたが、結合の腕の本数でしょうか?
川口> 理論的な裏付けのある値というより、実験的な値みたいです。

現像という過程のモデル化も難しいでしょうから、理論的にきっちり
というのはできてないんでしょうね。

川口> 現像は、ハロゲン化銀に現像主薬から電子を与えてハロゲン化銀粒子全体を
川口> 還元する酸化還元反応です。
川口> 潜像の金属銀は、この反応で電子を受け取るための「電極」として働きます。
川口> 電極として働くにはある程度の銀サイズが必要であり、それが4個ということです。

ミクロにも4が意味ある数字かもしれないという可能性は依然あるんですね。

川口> ただし、現像開始時の反応機構については他にも諸説ありますので、
川口> この説明が正しい保証はありません。

複雑怪奇ですが、おもしろそうですねえ。

>> (SB-1のGN決定はニコン内部ではどう解決されていたのか?)
川口> 当時の結晶成長の技術を考えると、高照度相反則不軌もやむなし、と思います。
川口> 励起電子の捕獲効率を高めて感度を向上する目的で、故意に電子トラップを
川口> 導入する(副作用として高照度不軌が悪化)なんてこともやっていたみたいです。

低照度の不軌対策と相反^^;しちゃうんですね。
前露光処理みたいなのだと、どっちにも効きそう?

>> http://www.fujifilm.co.jp/pro/film/rtp/rtp-d3.html
>> 1/15秒〜16秒!!の範囲で補正不要でした。
>> それ以上早いのは「お勧めできません」とのことです。
>> 三脚必須のフィルムだったのか(^^)
川口> そりゃそうです。
川口> ISO64、タングステン光源で高速シャッターが切れる状況は滅多にないでしょう。
川口> F45とかF64まで思い切り絞り込む4*5の商品撮影や、F2で1/15がやっとの
川口> 電球照明の屋内撮影に焦点を合わせた、意図的な設計だとおもいます。

シャドウ部描写とか考えた、いわゆる足の長い特性だったりしますが、
その特性をつくるためにも、そういう使われ方が必要だったりもしませんかね?

いげあ@なんとなく^^;