[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat 29457] Re:与太と花粉症の注射



高田@ちと大げさかな? です

cairns@venus.dti.ne.jpさんは書きました。

>> UEHARA@アレ患です。

>> さて、Nikomat-ML 全文検索システムのおかげで、EMのファインダー
>> スクリーンの交換についての記事はすぐに見つけられ、意外とあっさり
>> 交換できました。関係諸氏に感謝いたします。ありがとうございました。

改造については、きっと識者からのコメントがあると思います。

>>  >これは医者が一緒にいてもパニックですよ(きっと)。
>>  >
>>  >#ナイフで喉を切り裂く時の手順を頭の中で確認していると思う。:-)

息が苦しいというのは、気道(空気が通る道筋)になんらかの程度で狭窄が
生じていると考えるべきで、声が出ないというのは声門(声帯のある部分)に
浮腫(腫れ)があると考えるべきなのでしょう(喘息の場合は気道の末梢側の
細い部分が収縮するのですが)。声門部分は声帯が2枚の膜として気道を
その部分だけ狭めるようにはられているともいえるので、ここに急激な浮腫が
発生してくると、空気の通り道がとても細くなってしまうわけです。

>>  >#ま、ナイフがあればの話ですが。無い時は?

声門部分で気道が閉塞してしまった場合は、それよりも肺に近い方に空気の
通り道を作る必要があるので、ナイフで喉ぼとけの下を切りひらいて、
気管に穴をあける必要が生じるわけです。

家庭では裁ちばさみで喉を切ったほうが早いと思う。

#口から太い管を声門部分超えて挿入する(挿管という)ことができればいい
#のですが、そういう管は救急車でも来てくれないと入手できないでしょう。

>>  >#そんなところに点滴用の針があるとも思えないし。

救急処置として太い点滴用の針を気管に刺して、空気の通り道を少しでも
確保するということをする場合もあります。ちゃんとした処置をするために
必要な体制を整えるまでのつなぎの処置ですが。

>> ゲッ!

ということで、無事生還おめでとうございます。:-)

>> ナイフはもってました。ナタもあったかなぁ(笑)。

ナタだと切れすぎてしまうかも。首が落ちてしまうとどうしようもない :-)

>> 私も生物屋の端くれですから、修羅場でも見てる分には概ね平気ですが、
>> 自分がやられるとなると(笑)...
>>  #意外と冷静だったりして

窒息しそうになっている時は本人も周囲も大変だと思いますよ。:-)
本人は苦しいから暴れるので、どうしようもなくなります。

#最近新聞記事になっている件でも、人工呼吸器をはずした後の
#患者さんの苦しみ方がかなり強かった(ゆえに鎮静剤だけでなくて
#筋弛緩剤までつかってしまった)ことが感じられます。

下手すると本人がぐったりして(心臓が止まって?)から数分間の
勝負(それから必要な処置をして蘇生する)ということも考えられます。

#そういう最悪のストーリーが頭をよぎるので、医者もぎょっとするわけだす。

>>  >>> なにしろ意志の疎通ができず、自分も気が動転してましたから。
>>  >>> 水道が勝手に使えただけでも命拾いでした。
>>  >
>>  >自分も周囲も気が動転してしてしまうと、だいたい悪い方向に向かうので、
>>  >できるだけ冷静に考えましょう。リフト小屋に水道があったというところで
>>  >冷静になれるチャンスがあったのでしょうね。
>> 
>> 本当にそう思います。無人なのに扉に鍵がかかって無くて、
>> かつちゃんと水の出る水道があったのですから助かりました。
>> 結果的にはここでうがいをしまくったのが良かったのだと思います。

花粉によるアレルギーだということも幸いしたかもしれませんね。

あまり脅かしすぎてもいけないのですが、十分に注意して、対応策を怠らない
ようにしましょう。

>> しかし、今ホントは自動撮影用「行燈カメラ」を完成させなきゃならないのに
>> 「ぎょぎょっとEM」制作などという違うことを始めちゃいました(笑)。
>> 
>> 機材っていらないものを整理すると、本当に増えますね。
>>  #MLの格言になかったか?

先日私もだいぶ重複する機材等を放出したのですが、これを補うようなものを
新たにゲットしたりして反省しているところです。

**************************************************
*高田  彰  Akira Takada  takada@ipe.tsukuba.ac.jp*
*筑波大学臨床医学系    筑波大学附属病院医療情報部*
**************************************************