[nikomat 32589] Re: [nikomat 32588] レンズ

[Shinsaku HIURA <shinsaku@sys.es.osaka-u.ac.jp>]

ひうらっす．

>日浦さん＜
>以前のメール（レンズの枚数とＦ値の関係を表にして評価していたメール）で、ハッ
>セルのプラナーが６枚から７枚になった理由について触れてらっしゃたとおもいます
>が、それ以来気になってました。今更ですが、よろしかったらそのあたりのお話をお
>聞かせ願えませんか？

いや，まあ，あれは，大体これぐらいのＦ値だったら，普通このぐらいの枚数の
レンズが・・という話でして，その点ハッセル用のプラナーは７枚と贅沢な
構成ですね，という話だったと思います．
レンズそのものの評価というわけではありません．
実際問題としては，あのレンズは優れていると思いますが．

しかし単に贅沢にするために枚数を増やしたというだけではなくて，
おそらく光学的バックの長さを確保しなければならなかったため，
ああいう構成になっているということもあるのではないかとは思います．
ちょっと，レトロフォーカス気味にしてバックの長さを稼いでいるわけですね．

ブロニカにしてもそうですが，あの手のフィルムバック交換式カメラは，
フィルム面とミラーの位置が遠ざかる傾向にある（その間に分割部とか
引き蓋の空間が要る）ので，どうしても光学的バックが長くなるのですよね．
また，スクエアな画面というのは，対角線の長さ（イメージサークルに対応）
に対してミラーの長さが長いため，長方形の画面のカメラより厳しいという
こともあるはずです．

実際，同じプラナーの 80mm F2.8 でもローライフレックス２眼レフのレンズは
４群５枚です．こいつはミラーが無いのでこのあたりを気にする必要は
ありませんからね．

ブロニカなんかは，逆転の発想で，この手の二眼レフ用の設計のレンズを
一眼レフで使えないか？と苦労した結果があれ，という感じですね．

また一時ＣＢレンズという安価なものを出していましたが，あれは６枚だった
のではなかったでしたっけ．　ちょっと，不評でしたね．

では

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　日浦 慎作  Shinsaku HIURA
　大阪大学大学院　基礎工学研究科
　システム人間系専攻　システム科学分野
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