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[nikomat 33924] リノ・エアレース



加藤紀です!

先日リノ・エアレースに行ってきました。
(予選から決勝まで、4日間の観戦)

当レースをご存知でない方もおられると思うので簡単に説明しますと、
ネバダ州リノにあるステッド空港にて、毎年飛行機のレースが行なわれます。
地上から約15mのポールをオーバル状に配置し、そのオーバルにそって(ぎりぎり
外側)
を複数の飛行機が周回して勝敗を競います。
最速のアンリミテッドクラスは一周約8マイルのオーバルを7LAPします。
各クラスで機体は異なりますが、注目のアンリミテッドクラスの主要な機体は大戦
機、
特にムスタングとフュ−リーが多いです。
フルチューニングを施し、水エタノール配合燃料を使用して約3000馬力にも達す
る
モンスターマシンが目の前を飛び回る訳です。

さて、飛行機好きなカメラマニアの私は今年もカメラ機材を持って出動。
F5、F100に80−400VR、28−70F2.8、24−120、20mm
という装備。
今年の目標は。。。プレス席侵入でした。

まずは正規の手続きを試みてプレスパス発行所へ。
フリーカメラマンだから社員証は無いと言ったところ、雑誌社の紹介状がないと
でダメと言われる。
こんな事だったらプレスバッジのニセモノ作ってくれば良かった。

あきらめきれず、翌日早朝からプレス席に侵入する事を試みる。
開門と同時に会場へ突入、いつもプレス席入り口で見張っているセキュリティ(監視
員)
がいない。 しめしめ、今のうち。。。
侵入成功!あとは一般人だとバレない様に堂々としているしかない。
プレスには水色の大きなシールと腕輪が与えられ、みんな上半身に貼っている。
自分はというと。。。一般入場者の紺色の腕輪のみ。
何だか他のプレス者の不信な視線を感じる。。。
VRレンズを振り回して威嚇、あまり効果なし。

もうヤケクソで一番高い撮影段の真中によじ登りカメラを構えた。
文句あっか!
レース開始、おーっ、すばらしい見晴らし!機体もかなり近い!
憧れのプレス席からの撮影、これは撮りまくるしかない。
気分最高、テンション上昇、もはや無敵状態。
カメラバックの中は撮影済みのプロビアが山になっていく。

突然、セキュリティの見回りが来た!ヤバ。。。
テンション急降下、どうしよ、この場を去るのはイヤ。
ヤモリの様に、他のプレス者を使い死角に回り込む。
ふーっ、助かった。

同じ様な事を3回程繰り返した後、だんだんと腹がたってきた。
撮影に集中させんかい!と心の中で叫ぶ(いわゆる逆切れ)。
ふっきれた私はもう隠れない。
なんだ、ぜんぜん気づかれないじゃないか、チョロいもんだ。
よし、今日はこのまま最後まで撮りまくるぜーっ。

そして。。。次の関門。
トイレに行きたい。。。
緊張感が無くなった為か、無性に行きたくなってきた。
でもトイレはプレス席の外側にしかない。
下腹部に力を入れ1時間半程撮り続けた末、限界に達する。
もはやカメラブレが止まらない。
こうして私のプレス体験は終わりました。
この日が最終日でなかったらな。。。と思いつつ。

ちなみに、周囲のカメラ事情を目の当たりにして驚きでした。
以外にチープな装備が多かったです。
ニコンF5×3人(私含む)、F100×2人(これまた私含む)、D1×2人、
EOS1V×3人といたものの、残りの約20人は中級一眼かコンパクトカメラでし
た。
レンズもヨンイッパとサンニッパが一人づつでした。
(米人カメラマンはヨンニッパを手持ち撮影していた。。。)

他のプレス席ではまた事情が異なるのかもしれませんが。。。
少し、プレスが身近に感じられた一日でした。
以上

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  NORIYA KATO
NPI Advanced engineering section
TEL: 650-508-4674(ext.246) or7811-246
e-mail: noriya_k@ix.netcom.com
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